出戻り転職を断られた話

お久しぶりです。
復職してからの記事を仕上げる前に再び休職することとなり、この記事を完成させる前に勤めていた会社を退職しました。
 
今回の記事では、退職前の休職期間中に転職活動を始めた私が〝出戻り転職〟を〝断られた〟話と、〝出戻り転職〟についての私の考えを書いていきたいと思います。
 
 
現在26歳。早生まれの私は大学卒業後、新卒で大手企業に約2年ほど勤め、その後子会社の総務部経理事務として約3ヶ月間(試用期間)働きました。
 
それから別の子会社に一般事務員として就職し、約1年半ほどで体調を崩しました(以前から不調ではあったが、働けないくらい酷くなったのがこの頃)。
心療内科で適応障害の診断を受けて、2度休職をしています。
 
1度目の期間は1ヶ月でしたが、2度目は2ヶ月に延びました。
理由は簡単で、「1ヶ月で治らなかったから、今度は2ヶ月休んでみたらどうか」と言われたからです。

1ヶ月の休職という療養期間を経て復職しましたが、今の職場では病気を治すことはできない(原因が職場にあるため)と考え、2回目の休職期間中に本格的に転職活動を始めました。
(※現在は傷病手当を貰いながら療養中です。)
 
転職活動をする際に一番最初に考えたのが、新卒で入った会社に戻る、いわゆる〝出戻り転職〟です。
今の会社(現在は退職済み)に入社した頃から〝新卒で入った会社に戻りたい〟と思っていたため、それが可能かどうか、当時の上司に連絡して確認しました。
 
結果はご存じの通り〝断られ〟ました。
 
ここからは〝出戻り転職〟を〝断られた〟話とその理由についての考察。それから〝出戻り転職〟についての私の考えの順番に書いていきます。
 
 
1.出戻り転職を断られた話
 
〝出戻り転職〟はまず、当時の上司や同僚、部下の中で信頼のできる人に連絡をとります。
私は当時の上司(中でも一番尊敬できる人)に連絡し、現在転職を考えていること、それから戻りたいという意思を伝えました。
 
話を聞いてくれた上司が戻れるかどうか、人事部の方に確認してくれると言うので、一旦電話を切りました。
この時の私は実際に〝出戻り転職〟をされた方がいることを知っていて、常に従業員不足(年に100人ほど辞める)の会社であることもあり、再び雇ってもらえるのではないかと甘く考えていました。
 
上司から伝えられた人事部の結論は「難しい」でした。〝難しい〟ので、面接も受けさせてはもらえませんでした。
 
雇ってもらえるのではないかと思っていた私ですが、当然断られる可能性も考えていたので、その結果は意外とあっさり受け入れることができました。
 
上司からは「勇気を出して電話をしてくれただろうに、期待に応えられなくて申し訳ない」と言われました。
私は「お手数おかけしてすみませんでした」といい、それから「ありがとうございました」と頭を下げて電話を切りました。
(※電話の内容は割愛していますが、大まかな流れはこんな感じです。)
 
一年半ほど悩んでいた〝出戻り転職〟は、転職する前に失敗で終わってしまいました。
 
 
2.出戻り転職を断られた理由
 
〝断られた〟理由について、実際に訊ねることはできなかったのですが、考えられるものを4つ挙げたいと思います。
 
 ①在職中の評価が悪かった
 ②辞め方が悪かった
 ③早期離職が続いている
 ④在職期間が短い
 
①に関しては、正直自分ではわかりません。
在職中に上司(連絡した人とは違う人)から「評価シートは高評価で人事部に提出している」と言われたことがあります。
しかし役職や等級は上がらなかったので、本当かどうかわかりません。
自分では真面目に、一生懸命働いていたつもりなので、①はないと思いたいです。
 
②の辞め方についてですが、自己都合退職に関してはどんな理由であれ、いい辞め方とはいえないと思います。
私は上司に「体調がよくならず、働くのが難しくなってきたから退職したい」と言いました。
形式上引き留められた際には、休日出勤と残業が多いこと、それから人間関係がストレスになっていることを伝えました。
人間関係に関しては言うつもりがなかったのですが、何度も「辞めない方がいい」と言われ、自分の意思を伝える際に同じことを言い続けるのもと思い、つい言ってしまいました。
人間関係がストレスになっていると言えば、聞いた方は自分も含まれていると思うでしょう。
実際は当時同じ部門で働いていた先輩との関係が問題だったのですが、名指しで言う勇気もなく。また〝相談〟という形で先輩のことを伝えた際に〝上手く付き合えない〟私が悪いと言われるのも怖く、言うことができませんでした。
引き留めてくれる上司に対して私が言ったことを考えれば、最悪な辞め方だったと思います。
 
③、④についてですが、再び雇うことを躊躇う理由になると思います。
特に④に関しては新卒で入って1年半と少し、約2年ほどで辞めているので、いい印象は抱かないと思います。
勤続年数が3年(基本的な研修が終了する)以上あり、他社は〝早期離職〟だった場合、〝即〟戦力として雇ってもらえる可能性はあったかもしれません。
しかし研修が終わっておらず、退職してから2年の月日が経っているため、業務内容を覚えていないだろう私は〝即〟戦力にはならないと判断された可能性が高いです。
 
〝断られた〟理由について4つ挙げましたが、やはり〝早期離職〟が1番の理由だと私は思います。
 
新入社員は1年目で育てて、2年目からは戦力として考えられます。
しかし、せっかく教育したのに戦力になった途端に辞められるのでは教育という〝投資〟が無駄になってしまいます。
 
会社側は〝すぐに辞める可能性があるのに、雇って育てる価値があるのか〟と思うでしょう。
出戻りの場合も同じで、雇ってまた教育してもすぐに辞められたらと考えると、再雇用するよりも新しく人を雇った方が扱いにも困りません。
そういう理由から断られたのではないかと、私は考えています。
 
 
3.出戻り転職について
 
私のように以前勤めていた会社の方がよかったと、出戻り転職を考えている方は多いのではないでしょうか。
 
〝出戻り転職〟って実際どうなんだろうと思い、インターネットで検索をしたことがある方は「やめた方がいい」という意見を何度も目にしたと思います。
そういう意見があることを知り、私のように以前勤めていた会社に連絡することを悩んでいる人がいるのではないでしょうか。
 
ちなみに、私は電話をかける前に1時間半ほど悩みました。
〝出戻り転職〟をするかどうかで1年半ほど悩み、電話をかける決意をするのに3日、かける前に1時間半ほどかかっています。
とんだ優柔不断です。
 
連絡先に登録している電話番号を押して、戻りたいという意思を伝えるだけなのですが、こんなに悩んだのには3つの理由があります。
 
1つ目は、実際に〝出戻り転職〟をされた方の多くが「やめた方がいい」という意見だったこと。
 
2つ目は、上司とそれほど仲が良いわけではないこと(退職してから一度も会ったことがない)。
 
3つ目は、どんな風に伝えたらいいかわからないこと。
 
以上の3つの理由から、電話をかけるまでに3日と1時間半もかかりました。
 
〝出戻り転職〟ですが、きちんとデメリットを理解したうえでするのであれば、私は〝アリ〟だと思っています。
 
以前勤めていたときよりも給料が減るのはもちろんのこと、評価されるときには〝一度退職して戻ってきた人〟という前提があります。
同期や当時の後輩が上司や先輩になる。〝出戻り転職〟をするのであれば、そんな当たり前のことを受け入れなければなりません。
 
そしてその会社を辞める決断をしたきっかけ(私の場合は先輩社員の存在や休日出勤を含む長時間労働などの問題)に対して、どう対処していくつもりなのかも重要となってくるでしょう。
 
〝デメリット〟や〝問題〟をいくつか挙げましたが、必ずそうなるというわけではありません。
 
〝出戻り転職〟の例ですが、今勤めている会社にも、辞めてから数ヶ月で戻られた方がいます。
給与はリセットされたため、辞める前よりも減ってはいますが、〝裏切り者〟として冷遇されてはいません。
社歴もリセットされますが新入社員のような扱いを受けているところは見たことがありませんし、まるで離職などしていなかったかのように、以前と変わらない働き方をしています。
 
〝出戻り転職〟をすれば給与はおそらく確実に減らされますが、周りの態度はその会社によって違うと思います。
 
〝デメリット〟や〝問題〟を理解した上で〝出戻り転職〟をしたいと考える方、その中で私のように休職されている方や働いているけど適応障害などの診断を受けている方は、連絡をするのは少し待った方がいいと思います。
 
病気になる前に〝出戻り転職〟をしたいと思っていたのならいいのですが、病気になった後にその考えが浮かんだ場合、それは正常な思考とは言い難いからです。
 
ちょっとしたことでイライラすることが増えたり、他人から無造作に投げられた言葉の全てが悪意に聞こえたり。転職活動に対して消極的になっている状況で前の会社に戻りたいというのは、その会社の〝悪いところ〟が見えなくなっている可能性が高いです。
離れているから見えなくなっているだけで、その環境に戻れば辛い思いをするかもしれません。
 
私は今の会社(現在は退職済み)に就職した際に、一年の事務経験を積んだら転職しようと考えていました(病気になったためやめた)。
そのときから新卒で入った会社に戻りたいという思いがあり、転職活動をする際に上司に連絡しました。
このときに新卒で入った会社に戻りたいと思っていなければ、私は〝出戻り転職〟をしようとは思いませんでした。
 
正常な思考をしていたときに戻りたいと思った方、慎重に考えた結果〝出戻り転職〟をしたいと思った方は、勇気を出して連絡してみてください。
選考を受けさせてもらえるかもしれませんし、私のように断られるかもしれません。
それは実際に連絡をとってみないとわからないことなので、どちらの可能性もあると理解する程度にしておきましょう。
 
 
4.まとめ
 
出戻り転職をする決断は、思考が正常なときにするようにしましょう。
私のように休職期間がもうすぐ終わってしまい、貯金もあまりないから次の仕事を早く決めたい。
そうやって焦っている方ほど、慎重に考えて決めた方がいいと思います。
最低でも、出戻り転職の〝デメリット〟には何があるかを調べ、それを理解した上ですることをおすすめします。
 
連絡をとるときにどう伝えればいいか、これも難しい課題だと思います。
上司に取り次いでもらうための名乗り方や本題の切り出し方など、私はあらかじめ原稿を作って電話をかけましたが、使ったのは最初の数行だけです。
原稿は用意しておいた方が安心して電話をかけることができますが、相手がいる以上台本通りにはいきません。
落ち着いて、ゆっくり話してみてください。いきなり噛み付いてくることはありません。
噛み付いてきた場合は、そんな所には戻らない方がいいでしょう。
 
現在進行形で病気と付き合っている私の現状を含めて綴ってみました。
この記事は〝出戻り転職〟を勧めるものではなく、〝出戻り転職〟をしようか悩んでいる方の参考になればと思い書いています。
 
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
無理はしないようにしましょうね。

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