新大久保

女医に書いてもらった招待状を持って私は総合病院へ行った。

診察室に入った瞬間を今も覚えている。

若い男性の医師が座っていた。私より少し年上くらいだと思う。

一連の状況を話すのが私はもう怖くなっていた。また医者に馬鹿にされると思っていたからだ。しかし先生は黙って話を聞いてくれた。

診察をする時も優しく声を掛けてくれて安心した。

膣内にあるコンジローマらしきものを先生は見た瞬間にコンジローマだとはっきり断言した。

精密検査もして、この日は帰った。



精密検査の結果、やはりコンジローマの影響である程度異形成は認められたが癌ではなかった。よって、具体的な治療はコンジローマの除去のみとなった。

先生は急いで治療したい訳でもなさそうだったが、私はもう今すぐにでも治したかった。可能な限り早めに手術の予約を入れた。

仕事に余裕があったこと、コロナ禍の前だったことは本当にラッキーだったと思っている。

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