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京都のホテル宿泊記録(⑱THE BLOSSOM KYOTO)
今回で溜まっていた分の宿泊記録の消化が終わります。最近、京都もホテルの値段が高くなってきているようで、今まで通りホテルに泊まれる機会が減るかもなぁ、と思っているところです。
さて、今回紹介するのは2022年8月にオープンしたばかりの「THE BLOSSOM KYOTO」です。1月の出張に合わせて泊まってきました。
「ブラッサム」はJR九州ホテルズのブランドであり、その中でも「ザ ブラッサム」シリーズは、上位ブランドとして全国に4店舗を展開しています。JRも他の私鉄もそうですが、自分たちの陣地以外のエリアにもホテルを展開していてなかなかにややこしいです。
立地は地下鉄烏丸線「五条駅」から徒歩2分、京都駅からは徒歩20分くらいの位置にあります。五条駅周辺には「Sequence」や「京王プレリア」「ダイワロイネット」などいくつかホテルがありますが、京都駅から徒歩で行くのは厳しい上に、周辺に主要な観光地が無いため、立地はあまり良いとは言えず、その分お値打ちな価格で泊まれるホテルが多いエリアです。
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外観が特徴的でしたのでもう少し詳細を見ていきます。低層階は瓦屋根の深い軒と京格子、犬矢来、瓦屋根の上の虫籠窓等、京町家の要素を取り入れたファサードとなっています。さらにその上は各階ボリュームが少し出っ張ったような形となっており、庇の連なりは大きな建物の分節を意識しているように見受けられます。
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アプローチは少しクランクしており、奥に誘われるような工夫がなされています。歩道の舗装と同じような色でタイルを貼ることで、通りとの一体感も出ています。
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ここからホテルの入り口までも長いアプローチとなっています。普通であれば冗長な空間は不便に感じてしまうところですが、この奥行きによりホテルの世界観を上手く作り出しています。
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長いアプローチの先にホテルのエントランスロビーがあります。自動扉から真正面がチェックインカウンターとなっています。
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左手が「あいのまちの蔵」というラウンジとなっており、待ち合わせや団欒ができるような空間となっています。こちらには元あった蔵の瓦や梁などの建材を再利用しているそうです。
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右手がレストランになっています。こちらは先ほどのアプローチ空間の隣にあたり、奥に長いつくりとなっています。
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上で見たようにスタンドタイプのチェックインカウンターがあるのですが、チェックインはソファやチェアに座って、隣でスタッフさんが説明をしてくれるというスタイルでした。しかも、ウェルカムスイーツまでいただけるということで、かなり贅沢でした。
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客室は後で詳しく見るとして、共用部をもう少し見ていきます。
チェックイン後にNOHGA HOTEL KYOTOに泊まっていた後輩と珍しくサシ飲みをしました。その後、地下1階の大浴場に。例によって画像は公式HPから。桜の絵が描かれた壁面が目に飛び込みます。
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大浴場の前はお休み処になっています。一角にはフリーのドリンクやナッツのコーナーがあり、湯上りにこちらの場で寛ぐことができます。
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大浴場から客室に戻って、客室内をみていきます。宿泊したのは、モデレートダブル(23㎡)
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扉を開けると、奥の居室に繋がる廊下の右側にハンガーラックと収納があります。
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左側には3点セパレート型で水回りがまとまっています。洗面所は一面大きな鏡で清潔感があります。洗面台はベッセル型ですが、かなり小ぶりで少し不思議なプロポーション。もう少し大きくても良かったように思います。
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奥のベッドスペースは琉球畳敷となっていて、靴を脱ぐスタイルですが、畳らしく見えずにこのまま土足で踏み込んでしまう人は多そうな気がします。
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ベッドスペースはこんな感じです。ベッドボード側の壁紙は光沢のある銀の壁で、間接照明に照らされていますがそこまでぎらついた感じはありません。フルハイトのガラス窓からは外の景色が見えますが、大きなマンションやビルに阻まれ、そこまで眺望は良くありませんでした。
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その他気になったディテールをいくつか紹介。
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翌日の朝食は先ほどみたレストランでビュッフェスタイルです。結構お客さんが賑わっていました。
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例によってがっつり朝食を堪能して、打ち合わせのため9時過ぎにチェックアウトしました。
ブラッサムはホテルチェーンとしてはかなり後発の部類に入りますが、非常にクオリティの高いものづくりで、サービスも誠実な印象でした。特に京都であることからも和の要素がふんだんに取り入れられていますが、それが成り金的な派手さではなくではなく、上質な空間として演出されていることで、インバウンドからも日本人客からも支持されるようなホテルになっていると感じました。
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