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Vol.12 R: RACING EVOLUTIONを語る その1

 ハイスピードなドリフトの爽快感で人気を博したレースゲーム、リッジレーサー。そのリッジレーサーの外伝的なレースゲームが今回紹介するR: RACING EVOLUTIONという作品です。2003年にナムコ(現:バンダイナムコ)から発売され、プレイステーション2、Xbox、ゲームキューブで遊ぶ事が出来ます。私がこの作品に出会ったのは、以前紹介した街道バトル1作目と同じく小学1年生の頃で、入手したお店も街道と同じでした。パッケージの後ろに私が愛して止まないインプレッサのラリーカーが写っており、親に買って貰いました(PS2 版)。

街道バトルの記事はこちらから

実在のレースカーやコースを多数収録

 リッジレーサーは架空の車しか登場しませんが、本作は実在のレースカーが収録されています。車のバリエーションも豊富で、GTカー、プロトタイプレースカー(いわゆるル・マンカー)、ラリーカー、ドラッグカー等が収録されています。それらのマシンはクラス分けがされており、例えばGTクラス1にはJGTCのGT500やALMSのような500~600馬力級のGTマシン、ラリークラス1にはWRCのグループA(WRカー)に相当するマシンが該当します。

GTクラス1よりTAKATA DOME NSX
ラリークラス1よりFORD FOCUS RALLY CAR
ドラッグクラスよりDODGE CHARGER R/T DRAG CAR

 GTクラス1、プロトタイプクラス、ラリークラス1のマシンには多機能ディスプレイが搭載されており、レース中に前後のスタビライザーの硬さや前後のブレーキバランスを調整する事が出来ます。ラリークラス1は全車4WDであり、センターデフ調整で前後の駆動配分を制御する事も可能です。レース中にセッティングを弄れるという機能はこの当時のレースゲームには中々無いのではないでしょうか?

実際のレースカーと同様、レース中にセッティングを切り替える事が可能

 コースもリッジレーサーでは架空の物のみでしたが、本作には実在のサーキットが収録されております。例えば実在のコースはツインリンクもてぎ(現:モビリティリゾートもてぎ)のオーバルコース、鈴鹿サーキット(フルコースと東ショートの2パターン)、F1でお馴染みのモナコ等が収録されています。架空のコースも収録されており、テクニカルサーキットのグリーンフィールド、市街地コースの横浜みなとみらい、ラリーコース(ターマックとダートの2種類)やドラッグコース等があります。

鈴鹿サーキット
横浜みなとみらい
レーシングラグーンのYOKOHAMA GPのコースと一部のセクションが重なっているのだとか・・・。


 余談ですが、本作のダートコースはラリーカー以外の車でも走行可能で、プロトタイプレースカーでダートコースを走る事が出来ます。但し、物凄く跳ねやすく、慎重に運転しないと簡単にスピンするのでかなり難しいです。そして何故かGTクラス1のM3 GTRのみダート走行不可になってます。

ダートコースにル・マンカーという異様な光景

Vol.13に続く(3月20日公開予定)

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