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詩的な者たち

『私を食べて』「ねぇ、どうして。どうして私を食べてくれないの?」 そんな願いを聞くふりだけをして、ただ空返事する。 小さく華奢で暖かい彼女。 そんな彼女から美味しそうな放香がして―― この匂いを嗅ぐ度に、胸が掻き立てられた。 その願いを聞く度に、つい欲が勝りそうになった。 嫌だ、と。それだけは、と。 あの日。彼女と出会ったあの日。 そうだ、あの日にはもうすでに、 全てが、既に定まっていたのだ。 今にしてはあの日の空はきっと、 この帰結を表していたのだろう。 厚昏い曇天。

    • 詩的な者たち――作者意図紹介

      『私を食べて』 ウマ娘に対して全く無知であった頃「競走馬の擬人化という事は、走れなくなってしまったのなら……」という発想から生まれた作品です。 馬や牛などの家畜が人間と同じような体と理性を持つ世界。 ある日、家畜としての運命に絶望した牛娘が、牧師の目を盗んで牧場から逃げ出します。自身を牛娘だと示す角やタグは、自ら折って、取り外して、人間に紛れるようにして牛娘は、遠くへ遠くへと逃げていきます。 そうしてある雨の日に、牛娘は心優しい一人の人間と出会いました。牛娘が知られてい

      • 自己紹介?

        外的性質による自己紹介こんにちは。こんにちは。こんにちは。ざくろさんです。(もしかしたら、違うかも?) では早速、外的に現れるところの自己について紹介していきましょう! 以上が私が自創作の内で特に気に入っているところの現代4コマたちです。 それぞれについて軽く説明するのならば、こうでしょう。 「泉と鳥」:泉から白い鳥がこちらへ飛び立つ様子。 「親鳥」:餌を欲しがる小鳥の様子。 「着想あるいは忘却」:桃色が脳みそで、コマがアイデア。 「クロード・モネ『散歩、日傘の女』コマ

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