小さな仕事を作ってみる「ナリワイをつくる 人生を盗まれない働き方」伊藤洋志
先日から、伊藤洋志さん著作「ナリワイをつくる - 人生を盗まれない働き方」を読んで考えたことを書いている。
この本では、もし「非バトル系」の生き方・働き方を選択する場合、月に約3万円ほど稼げる仕事を3~4個、多くて10個持つことをお勧めしている。
実際にやってみると、月3万円を稼ぐのは意外と難しい。その場合は、もっと少ない金額でも良いとのこと。
※「非バトル」の定義については、本を読むことをお勧めする。
仕事を最初から手作りすることは、私にとってはとても難しいことだった。著者の伊藤さんは次々にアイディアを形にしているけど、読んでいると大学のサークルや部活のように、かなりたくさんの仲間がいるように見える。既に社会人として働いている人、家族がいる人には、そんなに簡単に真似できることではない。
既存の物を利用したり、仲介料が取られてしまうサービスを利用するのは、この本が意図している「ナリワイ的な働き方」とは違うのかもしれないけど、私のように仕事の都合で都会に住まなければならない人、会社をすぐに辞められない人、家族がいる人は、例えば「メルカリ」などの小さなやり取りからでもスタートできると思う。(私も時々、出品している。)
手芸などの手仕事が得意な人は、「minne」や「Creema」などのサービスで、自分のハンドメイド作品を売ることもできると思う。
この本に書かれている通り、例え小さなビジネスの運営だったとしても、始めてみることで分かることがたくさんある。「経験したことがある」のと「経験したことがない」のでは、大きな差になる。
「自分は何ができるのか?」という自己分析から始まり、自分の技術や売れる物を探し、ライティングを意識してキレイな写真を撮り、タイトルや説明文を考え、お客さんとやり取りし、丁寧に梱包して郵送する。それに対して対価を頂ける。世界を動かすような大きな仕事でなかったとしても、「自立」を実感することができる。
また、一つ山を越えてみると、次も越えてみたくなるものである。もしくは、一つの山を居心地の良い場所に整えることに力を入れる人もいるかもしれない。自分の心と繋がった仕事をすると、新しい出会いがあったり、別のドアが自然に開いたりすることもある。
いきなり月3万円の仕事を手作りすることは難しくても、自分ができる範囲の挑戦を探してコツコツと進めてみると、少し世界が開けるかもしれない。