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20060418 バーガーときしめん

 ポパイ$${^{*1}}$$に登場するウィンピー$${^{*2}}$$の好物はハンバーガーである。私も好きだが、マクドナルド$${^{*3}}$$は一切食べない。モスバーガー$${^{*4}}$$は大好きなので食べる。他にロッテリア$${^{*5}}$$やドムドム$${^{*6}}$$などがあるが、眼中にない。

 ハンバーガーは大抵外で買って食べるもので、家でハンバーガーその物を作ることは殆どない。もしかしたらこれまで一度もないかも知れない。ハンバーガーの定義$${^{*7}}$$が「挽肉を固めて焼いたものをパンで挟んだ食べ物」であれば、あるかもしれない。食パンに挟んで食べたことはあるような気がする。ハンバーガーに使う丸いパンではない。こう考えるとハンバーガーは独特な食べ物である。だからこれを専門に作る企業が成り立つのであろう。

 ハンバーガーは「バーガー」と略して言う場合がある。考えてみるとこの略というのは極端過ぎて変だ。日本語では「バーガー」と単独で使うことは殆どなく「照り焼きバーガー」など「○○バーガー」と複合させて使う。英語ではどうか。「burger$${^{*8}}$$」と単独でよく使うのか。ウィンピーはハンバーガーのことを「バーガー」と言うのだろうか$${^{*9}}$$。

 ハンバーガーの語源$${^{*10}}$$はハンバーグ$${^{*11}}$$である。ハンバーグはハンバーグ・ステーキの略$${^{*12}}$$で、ドイツの主要な港であるハンブルク港$${^{*13}}$$からアメリカに渡ったドイツ人がよく食べていた挽肉料理をアメリカでハンバーグ・ステーキと称するようになったのが始まりらしい。

 ハンバーグ・ステーキ、ハンバーグ、ハンバーガー、バーガーの順で「バーガー」という言葉が出現してきたことになる。ハンバーグはドイツの地名のハンブルクのことだから、地名そのものが食べ物の名前になっている。ハンブルクの「burg(ドイツ語単語の最後の『g』の発音は『ク』)」は城という意味なので、バーガーは単に「城」という意味になっている。

 これを純日本語やったらどうなるか。名古屋名物と言えば「きしめん$${^{*14}}$$」である。きしめんの語源の一つに「紀州麺$${^{*15}}$$」が訛って「きしめん」になったと言う説がある。地名由来の紀州麺が、「きしめん」となり、ハンバーグ・ステーキと同様に更に略されて「きし」に、そして「州」の意味しかない「し」にまで略すとする。「城」の意味しかないburugerと同じような略され方だが、日本語となると許されない略し方になってしまう。

*1 20040314 ポパイのアリス
*2 The Rough House - Homage To Wimpy
*3 Welcome to McDonald's Japan
*4 MOS BURGER
*5 ロッテリア|LOTTERIA
*6 DOMDOM_TOP
*7 社団法人 日本ハンバーグ・ハンバーガー協会
*8 burger. The American Heritage® Dictionary of the English Language: Fourth Edition. 2000.
*9 J. Wellington Wimpy
*10 Online Etymology Dictionary
*11 株式会社マルシンフーズ|商品紹介 マルシンハンバーグ
*12 社団法人 日本ハンバーグ・ハンバーガー協会 - ハンバーグ・ハンバーガーについて[歴史]
*13 観光の国ドイツ - 市 - ハンブルクHamburg - 北ドイツの体験世界
*14 宮商事株式会社
*15 宮商事株式会社 きしめんの名の由来にはいろいろな説がありますが、・・・

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