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20060928 トウキョウトガリネズミ(2)

 トウキョウトガリネズミは世界最小の哺乳類$${^{*1}}$$である。生息地は北海道の方で、関東地区や東京には棲んでいないらしい。「トウキョウ」なのに東京に棲んでいない。なぜこんな名前が付いたのだろうか。

 大抵は名前に「東京」と付けば、それは東京にある。東京スタイル$${^{*2}}$$、東芝$${^{*3}}$$、東京大学$${^{*4}}$$、東京ばな奈$${^{*5}}$$、みな東京だ。例外は東京ディズニーランド$${^{*6}}$$ぐらいしか思い付かない。もしかして鼠に関係する事は、詐称が多いのだろうか。

 これは発見者が「エゾ」を「エド」と誤表記して発表した$${^{*7}}$$ためとある。そんな阿呆$${^{*8}}$$な学者がいるものか、何かが歪曲されて伝わっているような気がする。

 トウキョウトガリネズミは明治時代末期$${^{*9}}$$に外国人によって発見された。この時点でもう歪曲されている。外国の博物学者が「エゾ」や「エド」などという日本語片仮名表記を自分の研究に関して使って発表するはずがない。どうも「Yezo」が「Yedo」になってしまった$${^{*10}}$$らしい。これならばまだ納得できる。それにしても発見者は北海道に一日程度旅行したついでにこの鼠の発見でもしたのだろうか。何日も滞在しているはずである。もしかしたら数年住んでいたかも知れない。立ち寄った程度なら外国地名を間違えることもあるが、ある程度の期間滞在していて「Yezo」を「Yedo」と間違えてしまうこと$${^{*11}}$$があるのだろうか。それに明治になって江戸は東京になっている。当時まだ北海道を蝦夷地という人は多かったかもしれないが、東京を江戸という人は少なかったのではないか。少なくともこの学者の周りにいたであろう学識経験者たちは。これは全くの勘だが。

 もう少し調べてみると、発見者は、ロンドンの自然史博物館$${^{*12}}$$のMichael Rogers Oldfield Thomas$${^{*13}}$$という人のようである。生涯に2000種以上も哺乳類の新種に名前を付けた$${^{*14}}$$らしい。彼は1928年に最愛の妻を亡くし、その翌年には「妻無しで生きる意味無し」と言って自殺した。

 彼が実際に採取したのではなく世界各地から集められてきた標本を分類し新種として名前を付けたのだろう。ならば「yezo」が「yedo」になっても不思議ではない。そして和名を付ける時にyedoからトウキョウ$${^{*15}}$$になった。

*1 20060927 トウキョウトガリネズミ
*2 東京スタイル
*3 東芝:会社概要(歴史と沿革)
*4 東京大学[ホーム]
*5 東京みやげに東京ばな奈 東京ばな奈ワールド
*6 20060819 ディズニー嫌い
*7 東京都公式ホームページ/「世界最小の哺乳類!」トウキョウトガリネズミ初公開
*8 20040219 レイク・ウォヴィコン
*9 Sorex
*10 トウキョウトガリネズミ
*11 厚岸霧多布昆布森国定公園 ガイドブック p8 世界最小の哺乳類!トウキョウトガリネズミ
*12 Natural History Museum
*13 Thomas main
*14 Thomas more information
*15 日本産食虫類の種名の検討

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