20090725 日蝕当日の天気予報
日蝕当日$${^{*1}}$$の天気予報は全国どこも殆ど曇りか雨だった。特に日蝕が観測される時間帯で晴れと予報されていたところがなかった様に思われる。梅雨時なので仕方がない。
天気予報はどのようして出されるのか。様々な観測値$${^{*2}}$$を基にして数理計算$${^{*3}}$$によって予想するらしい。コンピュータが出した結果だけではなく、最終的に局地的な現象などを考慮して予報を発表$${^{*4}}$$するようだ。つまり大雑把な天気はコンピュータで計算して、細かい所は気象台や予報屋$${^{*5}}$$の職員があれこれと検討して発表する。
ということはもしかしたら日蝕当日の天気予報は少し偏りがあったのではないか。雨もしくは曇りの予報に偏っていたかも知れない。「晴れ」の予報を出して、万が一曇ったりすれば、苦情が殺到する可能性がある。普段でも予報が当たらないと八つ当たりのために気象庁に文句を言う人がいるのだろう。晴れの予報だったから運動会の準備をしたが大雨になったとか、雨のようだから慰安旅行を延期したら快晴だったとか、何かの行事に関連しての苦情が多いのかも知れない。町や村の行事は小規模で時期もばらばらだから文句を言う人も重ならない。日蝕の場合は全国規模でしかも同時期である。苦情が集中することは容易に想像できる。
この苦情殺到を回避するためどこの地方気象台$${^{*6}}$$も、日蝕当日は「晴れ」の予報を殆ど出さなかったのではないか。晴れの対極の「雨」の予報でも苦情が出る可能性がある。そこで中間の「曇り」が一番苦情が避けられる予報となる。曇りのはずが「晴れ」となっても大方の人は予報が大きく外れたとは思わない。「雨」となれば予報が外れたと言われるが、もともと曇りの予報なので「日蝕が見えない」という同時多発的な苦情は出てこない。それにそもそも雨の可能性が非常に高いと判っていれば、「雨」と予報を出している。
確か、岐阜県飛騨地方の予報は「曇り」だったが、現地に電話をしてみたら晴れていた。
日蝕を見終わった後、ふとそんなことを考えたのであった。
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