20030828 火星の大接近(2)
天体望遠鏡を高山まで持っていった$${^{*1}}$$が、結局星を覗くことが出来なかった。昨晩は火星が六万年に一度の大接近の日だったので、空を眺めたきらきらと光る火星がよく見えた。空には雲が半分ぐらいあったが何とか見えていた。
息子に「火星がよく見えるぞ」というと天体望遠鏡で見てみたいという。早速箱に入ったままの天体望遠鏡を組み立てて火星を覗いてみた。
倍率を高めると小さな火星が光の点ではなく、丸く見える。白い極冠$${^{*2}}$$が見えそうなぐらい丸く見える。夜空の天体のうち、写真ではなく、生で丸い状態を見たことあるのは「月」しかなかった。今回の「火星」は月以外で初めて生で見た「丸い天体」である。
幼少の頃、親に天体望遠鏡を買って貰った友達が、それで土星の輪らしき物を観察できたというのを聞いて非情にうらやましいと思ったことがあった。土星の輪らしきものが見えるぐらいなので、当然、土星自体は丸く見えていたのだろう。友達はその頃に既に月以外の丸い天体を見ていたのだが、私は昨晩が初めてだった。
「火星が丸い」と子供達とはしゃぎながら見ていたら雲が伸びてきて見えなくなってしまった。
*1 20030812 火星の大接近
*2 特集 火星が大接近!-火星はどんな星?|星や月|大日本図書