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20090512 間抜けの主張

 特選街$${^{*1}}$$と言う雑誌を読んでいたら、もの凄く間抜けな記事があった。この雑誌は最新製品の情報が沢山載っていてなかなか面白いが、結構、間抜けな記事がよく掲載されている。編集者の点検が甘いのか、記者や作家に自由に書かせることがこの雑誌の方針なのか。

 「激辛 ザ・本音コラム」と題して様々な最新商品やサービスの思わぬ落とし穴について、各方面の評論家などがその理不尽さなどの指摘をしている。その中にインクジェットプリンタ$${^{*2}}$$の価格について文句を言っている人がいた。

 家庭でパソコンに接続して使うインクジェットプリンタ本体は二万円程度で買えるのに、それ専用のインクカートリッジ代は数千円以上になっている。プリンタ本体の値段はどんどん低下しているにも拘らず、インクカートリッジは値下がる気配がない。これは一体どういうことかと件の評論家は怒っている。カートリッジもプリンタ本体も同じ工業製品なのだから同じ様な技術革新がなされて、同じように値段が下がる筈だ、と言うのだ。それにインクだけの値段が高い状態だと、多くの人がちょっとしたデジタル写真の印刷なら店頭の印刷サービス$${^{*3}}$$やインターネット印刷サービス$${^{*4}}$$を使い、だんだん自宅で印刷する人が減り、プリンタ市場の縮小につながる、と書いている。

 「だからどうした」と言う他ない。この記事のを書いた評論家は何を言いたかったのだろう。ここまで徹底して間が抜けているのは、わざとやっているからに違いない。

 本体を安く売って消耗品で儲けるのはプリンタ機器や事務機器商売の常道である。それが嫌ならそのプリンタを買わなければいい。店頭やインターネットで印刷を頼めばいい。それで何の問題があるのか。それにプリンタ市場の縮小など、プリンタ製造業者の問題であって消費者に関係がない。プリンタなど生活必需品ではない。欲しい人が納得できる値段で買えばいいのである。

 記事の下には堂々と自分自身の名前が書いてある。本気でこの記事を書いているのであれば、「実在する真の間抜け$${^{*5}}$$」だ。やはり受け狙いとしか思えない。

*1 マキノ出版|特選街
*2 インクジェットプリンタとは 「インクジェット式プリンタ」 (inkjet printer): - IT用語辞典バイナリ
*3 富士ゼロックス株式会社 セブン-イレブンのマルチコピーで、できること。
*4 ネットサービスでデジカメプリント!/フジカラーデジカメプリント
*5 20031018 バカについて

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