20030516 二つの銘菓
京都の銘菓「八ツ橋」の名前の由来$${^{*1}}$$に関わりがあるともないとも言えないのが愛知県知立市$${^{*2}}$$にあったと言われる「三河八橋$${^{*3}}$$」である。
その三河八橋がある知立$${^{*4}}$$にも銘菓がある。藤田屋$${^{*5}}$$の「大あんまき$${^{*6}}$$」である。京都の八ツ橋のような如何にもという歴史$${^{*7}}$$は全くないが、餡好きの愛知県民$${^{*8}}$$に深く愛されている。
大あんまきはどら焼きの皮のようなもので餡を巻いた菓子$${^{*9}}$$である。一口では食べられないような大きさなので「大あんまき」と言われるのだろう。
この「大あんまき」の箱は「藤田屋の大あんまき」と大きく書いてあるだけのものをよく見かけるが、たまに違った意匠の箱もみる。
その箱をよく見てみるとカキツバタが描かれている$${^{*10}}$$。大あんまきと三河八橋とは全く関係がないが、カキツバタも大あんまきも知立の名物と言うことだからだろう。京都の八ツ橋もその名の由来とは関係ない$${^{*11}}$$と言われているにもかかわらず、箱にカキツバタが描かれている$${^{*12}}$$。
全く縁もゆかりもない二つの菓子がカキツバタ$${^{*13}}$$でつながっているというのは、なんとも感慨深い。
*1 20030408 八ツ橋
*2 東海道五十三次 39番目の宿場町池鯉鮒
*3 三河八橋の伊勢物語旧跡案内
*4 19990824 レールの再利用
*5 chiryu nishimikawa report
*6 大あんまきの藤田屋知立駅店
*7 知立の特産品
*8 20010427 ダイナゴン
*9 おたべりのホームページ 【あんまき】 藤田屋(愛知県知立市)
*10 Ooammaki.jpg
*11 20030512 八ツ橋(2)
*12 ■聖護院八ツ橋
*13 20000613 皐月と躑躅