20090805 濁河温泉(3)
濁河(にごりご)温泉$${^{*1}}$$の続き。濁河温泉に行く途中、昼に木曽福島温泉の駒の湯$${^{*2}}$$に入った。温泉につかった後、昼飯を食べ、濁河温泉へと向かった。
木曽福島から濁河温泉$${^{*3}}$$まで大体一時間半で着いた。温泉町に近づくと、数人の女子学生がかたまって走っているのを見かけた。高地訓練のようだ。走っている女子学生を見ながら、同じ宿なら知り合いになれるかも知れぬとか、もし大雨で土砂崩れが起き道路が寸断されたら強制的に二三日は宿泊することになるのでもっと親密になれるなどと皆で妄想に耽った。
宿の湯元館$${^{*4}}$$に入ったのは三時半であった。駒の湯は一軒宿だったが、湯元館は温泉町にある。通された部屋の眼下に見えるのは他の温泉宿ばかりで、しかもそれらの宿は中途半端に改装されているので町並みの趣もない。遠くには山々が見えると思われるが、どんよりとした曇り空なので、よく見えない$${^{*5}}$$。
風呂に入る前に皆で散歩に出かけた。宿より少し上がったところに御嶽山登山の濁河口$${^{*6}}$$があった。登山口を入ると直ぐに橋があり、橋を渡ったところに御嶽大神がある。そこを傘を差しながら参拝$${^{*7}}$$し、一通り廻った$${^{*8}}$$後、宿に向かった。宿に近づくと雨が上がってきたので、今度は宿より少し下った。
雨上がりの道端には、雨でシットリとして美しい苔が沢山あった。下界ではあまり見ることができないと思われる苔$${^{*9}}$$を見つけた。漏斗(じょうご)のような形をしている。ジョウゴゴケ$${^{*10}}$$と言うらしい。見つけた苔$${^{*11}}$$を見ると思い出す絵がある。エッシャーの版画$${^{*12}}$$だ。この版画の左下の植物$${^{*13}}$$がそうだ。おそらくエッシャー$${^{*14}}$$が描いた植物は苔類、正確には地衣類と苔類とを拡大したものだろう。
しかしこのジョウゴゴケはどうも見覚えがある。古い写真を探してみると家の庭の石に同じものが生えている$${^{*15}}$$ところを撮影してあった。
そうこうしている内に雲が薄くなって陽が射してきた。宿の向こうには御嶽山も見えてきた$${^{*16}}$$。もしかしたら明日は晴れるかもしれない。程よい時刻になってきたので、戻って風呂に入ることにした。
*1 20090804 濁河温泉(2)
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*3 濁河温泉周辺の温泉 お風呂のある宿・ホテル-じゃらんnet
*4 岐阜県 濁河温泉 旅館 源泉かけ流し 露天風呂 山空の温泉宿 湯元館
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*9 国立科学博物館-地衣類の探究
*10 コケでない”こけ” その4 地衣類
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*12 graphic works ‹ mc escher ‹ artists ‹ art ‹ meridian.net.au
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*14 20070119 ペンローズの三角形(2)
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