20060816 愛知縣護國神社
名古屋の護国神社$${^{*1}}$$に行って来た。ここには戦艦「大和」の大砲の弾$${^{*2}}$$が記念碑になって鎮座していると聞いていたので、一度は行ってみなければならないと思っていた。
神社の正式な名前は「愛知縣護國神社$${^{*3}}$$」というらしい。名前に「愛知県」とあるので地方公共団体の「愛知県」$${^{*4}}$$に関係する神社かと思ってしまうが、政教分離の原則$${^{*5}}$$から言って県と特別な関係はあり得ない。旧憲法下の戦前に付けられた名前なので全く問題はなかったが、政教分離を謳った新憲法下で、県と何らかの関係があるかのような連想を誘発させる名前を継承したのは適切でなかったのではないか。そういえば実家の近くに「○○市自動車学校」という自動車免許教習所があった。この名前の付け方は、この教習所が「市営」である(教習料金が割安である、教え方がお墨付きである)という庶民の勘違いを期待しているとしか思えない。免許教習所のこういった名前の付け方は全国的な傾向らしい。
更に驚いたことは、神社の印$${^{*1}}$$に愛知県の県章$${^{*6}}$$が組み込まれている。しかもこの県章は昭和二十五年に制定されたのだから、この神社の印は新憲法下$${^{*7}}$$で作られたのだ。
神社の名前に「愛知県」が付いているのは他意はなく$${^{*8}}$$、戦前の名前を継承しただけであるということを示すためにわざわざ旧字体で「愛知縣護國」としているのだろうが、どうもしっくりしない。
*1 愛知縣護國神社
*2 愛知縣護国神社/境内案内/戦艦大和記念碑
*3 愛知縣護国神社/御沿革
*4 愛知県のホームページ : Aichi Prefectural Government Official Site
*5 日本国憲法
*6 あいちのシンボル
*7 戦没者の葬祭などについて
*8 20001115 社格