20050622 硯と墨と筆
硯$${^{*1}}$$と墨$${^{*2}}$$と筆とが一揃いになっているものを買った。文房具屋を覗いていて衝動的に買ってしまった。1200円だった。
買った理由は小さかったからである。硯と墨と筆とが桐の箱に入っている。箱の大きさは9cm×6cm$${^{*3}}$$しかない。入っている硯は天然石でできているらしい。説明書にそう書いてあった。硯に使う石の種類は色々ある$${^{*4}}$$が、どの石が使われているのかははっきり書いてなかった。どうしてはっきり書いてないのだろう。
それにしても墨と硯との間に挟まれている水色のスポンジが気になる。一体これは何のためにあるのか。硯にさす水を入れておく水滴$${^{*5}}$$の代わりかと一瞬思ったが、そうではない。
このスポンジがないと箱の中で硯と墨とが躍ってしまうので、それを防止するための詰め物のようだ。硯を洗うのに使える$${^{*6}}$$かも知れないが、いつも硯と一緒にしておく必要はないだろう。
折角何から何まで天然素材で作ってあるのに、これだけ人工スポンジというのは少し興醒めである。かといって天然のスポンジ$${^{*7}}$$を使えばいいかと言えばそうではない。書道具に海綿は似合わない。
それでは何がよいか。綿かきびがら$${^{*8}}$$かフェルト$${^{*9}}$$がいい。
*1 雨宮弥兵衛「硯の世界」
*2 墨のできるまで
*3 suzuri.jpg
*4 用具の基礎知識 硯
*5 水滴の美術館
*6 水赤間硯の保管・取扱い|宝泉堂
*7 ようちゃんの風景「海綿スポンジ」 - スローな風景(写真) - 環境goo
*8 やまだくんのせかい: きびがら細工
*9 三多軒 商品案内 下敷