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20070614 日付変更線(4)

 マゼラン一行の日付のずれ$${^{*1}}$$に関して酷く勘違いしているページを見つけた。日付のずれによって地動説が正しいことが証明された$${^{*2}}$$と書いてある。どうして日付がずれると地動説が証明されたことになるのだろう。

 地動説$${^{*3}}$$とは、地球は宇宙の中心ではなく、太陽の周りを回る惑星の一つだとする考え方である。これがどうして世界を一周すると日付が一日ずれることと関係してくるのか。太陽が地球の周りを回っていると考えても地球を一周すれば日付がずれる。空に浮かぶ太陽の運行を基に日付を考えているのだから地動説だろうが天動説だろうが全く関係ない。どうしてこの様な勘違いをしてしまうのだろう。

 時差があることは地球が自転しているから、と思っているからだろうか。時刻は太陽や恒星の動きで決められる$${^{*4}}$$ので、地球が動いているのではなく、太陽や恒星が動いていると仮定しても時差は決められる。地球が自転しているのを直接証明するのはフーコーの振り子$${^{*5}}$$ぐらいではないか。

 日付変更線というのはかなり誤解されている$${^{*6}}$$のではないか。

*1 20070613 日付変更線(3)
*2 ときをまなぼう 時の教室 時の地理ページ
*3 『16世紀』新しい世界観 -天動説から地動説へ-|広島経済大学図書館
*4 20020217 正確な時刻
*5 札幌市青少年科学館(科学の質問箱)
*6 20070611 日付変更線

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