カレーあれこれ 004:カレーと塩の関係性について考えてみた
救済するという意味で、「敵に塩を送る」
災難を重ねるという意味で、「傷口に塩を塗る」
塩というのは両ポジションの言葉があるように、カレーを美味しくもするし、まずくもしてしまう。
「いちばん美味くて、まずいもの」
故老諸談で記載の徳川家康にまつわるエピソード
カレーの発祥インドではヒンドゥー教徒が多くを占めるが、さまざまな宗教観の下、地域によって食べられないタブーが異なる。たとえば豚肉を食べないといったこと。インドでは日本のように発酵調味料などが無く、味付けは基本的に塩である。これはきっとどの宗教観でもタブーにかからないからこそのインド人みなが使うことのできる万能調味料という認識でいる。
お店でカレーを食べると、美味しいんだけど結局これ塩味の旨味じゃん…スパイスのフレッシュ感が…みたいなことに多々遭遇する。
つまり、美味しいカレーってのは、割と簡単に作れちゃうのだ。
だからこそ美味しくなりすぎないように自分らしいカレーを作るのを楽しんでいるみたいな、めんどくさい考え方を持つのがざっけろーになんだなぁと。僕がカレーを一般的な量(4〜5人前)で作るときは、小さじ1の塩しか基本的には入れない。(そのときの野菜の水分量や炒め方による違いを最後に塩調整するぐらい)さらに深く考えたとき、海塩なのか岩塩なのか。採掘・精製方法はどれか。などによってミネラル分や旨味が違うということも考えると「小さじ1」というゴールデンルールも崩壊することになるのだ。
う〜ん。
万能調味料だからこそ、使い方は繊細でいて欲しいなと思うばかりである。"スパイス"カレーをつくるのであれば。
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