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#8 一所停滞

4年生の春休みは世界各地に旅行する同級生が多い。
ヨーロッパ、アメリカ、タイ…エトセトラ。
SNSを見ているとみんな見事に楽しそうで、ううう羨ましいとなってゆっくり閉じる。やっぱり旅行は疲れることも多いけれど、好きだ。社会人になっても数日できれば荷物をまとめて新しい景色に出逢いに行きたい。
勿論それは趣味としてなので、夢や目標との両立を考えると中々そればかりは出来ないなとも思うのだけれど。
とにかく社会人になってお金が出来た後に行く旅行は景色が違うだろうなと思う。学生ほど節約節約と頭を悩ませる必要がないのは自由だろうな。

でもアメリカでは日本人女性が中国人と見られて「コロナウイルス」扱いを受けて暴行されたらしい。そう言うアジア差別が今回の一件で露見していて悲しくなる。ヨーロッパに行った時は私もそれをたくさん感じたものだから。

今日もずっと家で、一所停滞が続いている。
簿記の勉強は進んだり、創作は気にしていたり、工夫して過ごしているけれど、気分はやっぱり沈んでいく。
日の光と空の下の心地よさをまた知る。
咳喘息が完治しないままで、花粉症を引き起こしてしまった…!
朝は喘息の発作に加えて鼻が詰まるので息がしにくくてしょうがない。
苦しみ悶ながら、毎朝落ち着く夕方を恋い焦がれる生活。
健康は何にも変え難い。健康って本当に大事だ。

先月は毎日半日ほど必ず家を出るのが続いて、母親に幾度もぼやかれていたので、母親は家に留まってパソコンを叩いたり、簿記をしているのを見て満足そうだ。やっぱり目先の享楽は一見楽しいけれど、それだけだとも思う。
遠くの成功に手を伸ばすために、こうやって苦しい一所停滞も大事なんだろう。

私のいつかしたい暮らしは勿論専業作家で、自宅と仕事場を分けて自宅を江ノ島あたりに構えたい。仕事場は都内の狭いアパートでいい。
ゆっくりする時は海を間近に、人と食事をしたり社交する帰りは帰りやすく都内に…理想的すぎて遥か遠いとも思うけれど。
それで仕事場に出勤するために毎朝早く起きるので生活リズムが安定すると言う算段。専業になっても昼と夜を逆転させたくないなとは強く思う。
まずなれよ、って話だ笑 勿論。
でもこう言う理想の未来の話を母親とぼんやりしている時はとんでもなく楽しい。未来を生きていくのが楽しみになる。

よく夢があって羨ましいと言われる。その気持ちもよくわかる。
でも、こちらとしてはもう11年追っているので、中々きついのよ、とも思う。
昨年の就活が中々うまく行って第一希望の会社に入る予定なのだけれど、それに関しても尊敬を受けることもあるが、揚げ足をとる反応も多い。
人の嫉妬って言うのは本当に鋭利だなと思うけど、その人が何かを成し得る時、その裏には結構な努力があるのだから、それを素直に認められる人でいたい。
私はこれまで嫉妬する側、つまり成し得た経験が少なかったので、今回のことでこちらも中々複雑な体験をするのだなと思った。
とにかく肩書きやら持っているもの、環境ばかりを気にする人が多いけど、そうじゃない。何を持ってても、それをうまく使えなきゃ駄目だし、最後にその人を慮るのはその人が何をしたか、と言うことだよ。

今日ポン・ジュノ監督の映画「パラサイト」が最多四冠に輝いて余計にそう思った。ハナから「外国人がアメリカの賞なんか獲れない」と夢を見ない人に限って、大体揚げ足を取るのだ。

努力をする人は、まず夢を見るひと。
このくらいかな?と自分の領域を決める人には一生努力する人を悪く言う資格など、きっとないよ。

少しまた攻撃的になってしまった。

今日「メタモルフォーゼの縁側」と言う漫画を読んだ。おばあちゃんと女子高生がBL漫画を通じてお互いに大切な存在になっていく物語。
お試しと言うことで一巻しか買っていなかった自分を恨んだ笑
早く続きが読みたいよう。

明日状態がよければ映画館に行きたい。
復活できれば週末はフラッと遠出したいし。
出来ればいいな。

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