#13 銀河鉄道の夜
生きてるだけでも辛いのに、なんで生きながらえるんだろうって思いながら、でも未来を見たいなと思い返す。夜になるたびに何度でも。
今夜は自分が選んだ道が良かったのか、分からなくなって息が詰まる感じがした。
みんなでワイワイってするのを捨てて、書いて書いて、書けないことを知った3年の1年、辛かった。死ぬほど辛かった。死んじゃえって思った。
でも生きながらえたら憧れの会社に入れた。
だから人生は諦められなくて、ちっぽけな私達はちっぽけな自分の領域のままでなるべく勝手になって、どうにかこうにか生きる力を取り戻す。
お父さんはすごく形式的な人で、月から日まで、ほぼ同じことを日々やって何年も過ごしている。
典型的なA型なのかな。凄いと思うし、私もその背中を見て生真面目な育ち方をしたけど、ああはなれない気がする。
いつかまたポーンと1人になって苦しむ時間を設けなきゃいけない気がしてる。
それもなるべく孤独に、沈みそうになりながら。
ここ何年かの私は「如何に苦しむか」をテーマに生きてきて、険しい道をなるべく迷わずに選んだ。でもそれは時折人に伝わるみたいで「頑張りすぎだ」とか「生き急いでんね」とか「そもそもどう何が忙しいの?笑」とか、色々言われた。
忙しくはない。自分の塩梅で、自律するかしないかなのだから。でも私は私にとってはそれしかなかった。書きたいとしか思えなかった。結局書けないんだけどね。
あーもう、いつもこうなるとだめだ。
うじうじ涙が出る。お酒も飲んでないのに、感情が落ちるとてんでだめ。部屋の隅のきのこ。
ただ面白いものを作りたいだけだと、何十年も思っているのは辛過ぎる。
もっと普通に大学生したかったなーって、そういう気がしちゃって今日はダメになった。
早くデビューしたい、その後がしんど過ぎるのを知ってるのに、こんなにも早くデビューがしたいのだ。阿呆の馬鹿野郎すぎる。
私は私を幸せにするのに必死過ぎてたくさん何かを取りこぼして失ってきたようだな。
ハロー今君に素晴らしい世界が見えますか?
同期に「抱きしめてほしい、ザキコは抱擁力がありそう」と言われて抱きしめた。皆包容力の話をするな。私にはまるで無いよ。自分でいつも必死だから、守るように人に会う時は全力でその人の求める事をするだけなんだ。自分をなるべく見せたく無いから。醜くて這いつくばって生きていると知ったらまた「頑張るな」と言うだろう。そうじゃなくて私は、こうやって落ちてしまった夜に、話をうんうんと適当に流し聞きしてくれて、そのあと黙って抱きしめてくれる人が、ずっとほしい。
人間は孤独で自分しか自分を救えないことを知ってるからこそ、知ってる上で、そうして欲しい。
抱きしめるのは嫌いじゃないけど、じゃあ私のことは誰が抱きしめてくれるんかって、そう思う日もあるということ。
ちんちくりんの華奢で、見た感じ弱そうな女の子になってみたかったな。
そんなことをまた思っちゃって、空の向こうに飛び立ってしまいたい!!!
宇宙は広いんだろうな。絶望の縁でいつも憧れてる。
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