【感想】「40歳の壁」をスルっと越える人生戦略
この本を読む前の私は、ただただ毎日にモヤモヤし続ける35歳。
大学を卒業して以来続けてきた仕事と、4人の子ども達を育てる母親業のバランスに悩んでいました。
自分の人生の方向性もよくわからない。毎日の忙しさに押しつぶされて、日々を流しながら生きていることを実感しつつも、ただただ駆け抜けるだけの毎日。
そんな日々の中で手に取った1冊。
あまりにも印象的な1冊となったのでご紹介。
この本を読んで得た気づき
最近感じていた寂しさの正体
4回目の育児休暇を経て、昨年職場復帰をしました。様々なことに四苦八苦しながら日々を過ごす中で感じる違和感。
育児休暇明けの私はこの職場に必要ないのではないか?という疑問と寂しさ。
充実しない毎日のなかでも日々子どもは成長し、一緒に過ごす時間がどんどん減っていく焦り。
今までと何か違う感覚に戸惑い悩みを抱えていましたが、これが「40歳の壁」の正体。
私にはまだまだ先かと思っていたけど、気づいた時には「40歳の壁」にぶち当たっていたようだと本書を読んで気づきました。
私の仕事はこれから先、何十年も大丈夫??
ケインズという有名な経済学者の論文について触れられていました。彼の論文にこんなことが書いてあるそう。
「将来、技術の発展によって、人の欲しいものはすべて作られ、人の仕事がなくなる時代が来る。」
その「人がすることがなくなる時代」は「2030年」だと論文に書かれている。
私の仕事はどうだろう?ばっちりそんな予兆を感じつつあります。
1つの仕事をみんなで分け合う兆候をなんとなく感じています。
多少専門的な知識も積んできましたが、それは会社の看板があってのこと。
会社にいる分には困りませんが、会社の看板を下ろすときっと「ただの人」。
定年を迎えない人生の作り方
こちらの本では定年を迎えない働き方について詳しく解説されています。有料セミナーに参加したかのような詳しさで驚きでした。
会社の看板を外しても継続して仕事ができるように、今から少しづつ行動していくことがカギとなりそう!そんなことを考えながら読み進めました。
FIREよりサバティカルタイムの方が面白い
サバティカルタイムとは、「用途を決めない休暇」のこと。
著者の尾石晴さんは、会社を退職し、このサバティカルタイムを自主的に取得されています。
自分業を育てるための試行錯誤の時間に充てられたそうです。
私自身、「FIREできるものならFIREしたいわ~」なんて日々を過ごしていましたが、本書を読んでから考え方が変わりました。
自分がコントロール権を持てる仕事は何か模索し、好きな仕事でお金をもらって生きていく方が幸せだなと感じました。
「好き」って何だろう?
私は35年生きてきて、いまだに自分の好きなことが分かりませんでした。
そんな私も、本書を読み進めながら「私の好きなこと」に気づきました。
また、本書ではその「好き」を自分業にしていくプロセスや、「種」が「花」になる確率のあげ方についても詳しく書かれています。
私は「好き」の見つけ方も、「種」が「花」になる確率のあげ方も目から鱗でした。
今後実行したいと感じたこと
まずは何でもやってみる
私は本書を読みながら、尾石晴さんの行動力に驚き続けました。
10年以上勤めた会社を退社する覚悟、前に前にと進み続けてきた行動力。
様々なできない理由を並べる前に、行動を起こすことの大切さを感じました。
第5章では、試行錯誤とその先の変化についても詳しく書かれています。
言語化する時間を作る
人生の目的を見つけるために、どれほど言語化が大切なことかを痛感しました。
本書には言語化するための具体的な方法まで書かれていて、今すぐ実践したいことばかり。
言語化することをとことんサボってきた私は、40歳を目前にして自己理解を深めたい!と気合が入りました。
アウトプットを実行する
自分が分からないことは、他人には絶対わからない。その「わからない」を乗り越えていくのにアウトプットは最適だそう。
私は「40歳の壁」を目前にして、何から手を付ければ良いのか分からないので、今年1年はアウトプットを大切にしたいと思いました。
アウトプットは、やるかやらないか。それだけ。
継続できない人が多いからこそ、アウトプットには価値がある。と書かれており、この年になって初めてアウトプットすることに意味を知りました。
まとめ
尾石晴さんの「40歳の壁」と向き合った経験が、惜しげもなくふんだんに盛り込まれた1冊。
残りの人生、「どう働く?」「どう生きる?」なんて少しでも悩んでいるなら、ぜひ本書を手に取ってみてください。
きっと何か答えが見つかりますよ。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?