会社員、2児の母、ライターは両立可能?仲奈々さんに聞いた「やりたい仕事のはじめ方」
「誰もがやりたい仕事をやれるわけではない」
そんな声を度々耳にします。その一方で、さまざまな制約を乗り越えてやりたい仕事を実現できている人がいるのも事実。
今回お話を伺った仲奈々さんは、本業を持ちながらインタビューライターとしても活躍する2児の母です。
30代でキャリアに悩み、女性向けキャリアスクール「SHElikes」へ入会したことをきっかけに、複業ライターへの道を歩み出したそう。
「ライターをはじめて、仕事への偏見やコンプレックスが解消された」と話す奈々さんに、複業をはじめた経緯について伺いました。
「ライターになろう」だなんて思っていなかった
ーーまず、奈々さんがライターのお仕事に興味を持ったきっかけを教えてください。
本業のスキルアップを目的に入会したSHElikes(以下、SHE)がきっかけです。最初はWebデザインとWebマーケティングをやろうと思っていました。
SHEにはさまざまなビジネススキルを学べるコースがあるのでいろいろ試そうと考えてはいましたが、入会当初、ライターコースを受ける気は全くありませんでした。
ーーそうだったのですね!
でも、やりたかったWebデザインのコーディングが本当にできなくて。やればやるほどHave toになってると感じて途中でやめました。Webマーケティングも受講はしましたが、卒業制作を出すには至りませんでした。
Webデザインで挫折をしたときに「このままSHEを中途半端に辞めてしまうかも」と不安になりました。
そこで、わかりやすい目標が欲しくて何かのコースで卒業制作を出すことを決めました。卒業制作のあるWebデザイン、Webマーケティングは挫折したので、消去法でライターコースを選びました。
ーーライターコースをはじめて、いかがでしたか?
ライターコースでは課題を提出するたびに講師が添削してくれて、次につながるフィードバックをもらえるんです。それが私の性格には合っていて、PDCAを回しながら学習できたことが成長実感につながりライターコースにハマりました。
仕事依頼のほとんどは「人づての紹介」
ーーライターをはじめた頃はどのように仕事を探しましたか?
最初の頃は、仕事の営業をかけても全然通りませんでした。実は私、自分から営業活動をして仕事を取れたことがほとんどないんですよ。
ーー営業とは、提案文を書いてライター案件に応募するような活動ですか?
クラウドソーシングやウォンテッドリーのようなビジネスマッチングもそうですし、メディアの問合せフォームに直接問い合わせて応募するものも全部ひっくるめて、営業から契約につながったのは片手で数えるくらいでした。
応募した数は多分50以上ありますが全然通らず、ほぼすべての仕事が人づての紹介です。
SHElikesでの卒業制作から仕事が広がった
ーー仕事の紹介はどうやってもらえるようになったのですか?
私の場合、一番影響が大きかったのはSHEでの卒業制作だと思います。
クラウドソーシングを通して記事を書いていた頃は、無記名の記事が多くて書いても実績がつかない時期が続きました。
そこで、仕事の実績になる記事を1本作るつもりでライターコースの卒業制作に取り組みました。「中身を作りこんで記事を書けば、仕事につながるかもしれない」と考え、ゆぴさんのインタビュー記事を執筆しました。
この記事が想像していた以上に拡散されて。いろいろな人に見てもらえたことがきっかけとなって「この程度書けるなら未経験でも頼んでみよう」と思ってくれる人が増えた気がします。
ーー渾身のコンテンツを1本つくったことが仕事の機会を広げたのですね。
その他にも、Twitterで「私は取材がやりたい」と発信し続けたり、noteの更新も頻繁ににやったりもしました。それを見て声をかけてくれたSHEの方からもお仕事を紹介してもらえました。
書く仕事に憧れるも挫折した大学時代
ーー昔から書くことは好きだったのですか?
子どもの頃からインターネットが好きで、高校生の頃に自分の趣味のHPを作って個人ブログを書いていました。普段とは違う人とつながって友達になれるのが楽しくて。
大学では文系の学部に入り、書く仕事への憧れも漠然と持っていました。しかし、身近には書く仕事を目指して努力する同級生もたくさんいて……。
「書く仕事をするための専門的な勉強をしていない私が、メディアや出版社に就職できるわけない」と周囲と自分を比較してしまい、憧れとは全然違う安定した仕事を選んで就職しました。
ーー就職されて、仕事はいかがでしたか?
しばらくは違う業種を転々としていましたが、書くことへのコンプレックスは自分の中に残っていました。
新卒でメディアの仕事についた友人が活躍する一方、私は2度の出産で仕事を休んだことでキャリアを積めず。仕事において「私はこれ」と自信を持てるものが無いことにコンプレックスを感じていました。
コロナ禍での子育てがキャリアの転機に
ーー「仕事でやっていきたい」という思いが強かったのですか?
「仕事で成功したい」という考えがある一方で「私には何のキャリアもスキルも資格も経験もない」という思いもありました。そんな葛藤が昨年のコロナ禍に気持ちが爆発したのです。
ーー第2子のお子さんを出産された頃ですか。
はい。下の子を出産して上の子はコロナ禍で保育園が休園になり、24時間2人の子どもと一緒にいたことで「私はずっと子育てに向き合うのには向いていない」とわかりました。
このままゆるゆるとキャリアを築いていくのにも違和感があり、「仕事で何かを成し遂げたい」という想いを叶えたくて、何かはじめようとSHEに入りました。
「私にも何かできるかも」と勇気づけられる記事を書きたい
ーー現在はインタビュー記事を多く執筆されていますが、インタビューの楽しさは?
一番楽しいのは取材中です。「その人がなぜそういう考え方をしているのか」「なぜその行動をとったのか」と話を深掘っていくのが好きですね。
普通に生きていたら話す機会がない方とお会いして、読者代表としてみんなの聞きたいことを聞けるのもライターの特権だと思います。最近は著名な方々へ取材する機会が巡ってきていて、それも楽しくて。取材から得られる学びもたくさんありますね。
ーーインタビューライターとして大切にしていることを教えてください。
取材の仕事を通して、活躍している人も実は陰で努力をしていて、私たちと同じように葛藤や悩みを乗り越え、血のにじむような努力をして今の地位に立っていることを知りました。
「すごい人はすごい人になるための努力をしている」という気づきは、私自身が持っていた仕事への偏見やコンプレックスを解消してくれました。
自分との距離がある人の弱い一面を知れるだけで「私にも何かできることがあるかも」と勇気づけられることがあると思うんです。そういう記事を書きたいですし、ありがたいことに最近はそういう仕事を多くいただいています。
ーー子育てや本業とライターとの両立は大変かと思いますが、忙しくてもライターを続ける理由は?
いろいろな方と会える楽しさです。単純に「この機会を誰かに渡したくない!」という気持ちもありますね。お金が頂けるのも嬉しいです。そのあたりがモチベーションになっています。
「せっかく巡ってきたチャンスを本業が忙しいのを理由に断ったら、もう巡ってこないかもしれない」という一種の強迫観念もありますね。
ーー掴めるチャンスを今掴みたいということですね。
制約があってもやりたいことは実現できる
ーー最後に、今後の目標を聞かせてください!
インタビューを通して、女性には多様な生き方や働き方があることを取り上げたいです。
他には「SHEのライターコースを受けるとこういう道もある」という存在になれたらと思っています。
2人子どもがいて本業もあり、制約ある中でも「自分のやりたいことは実現できるんだよ、私は大丈夫だったよ」と伝えていきたいです。
仲奈々さんから教わったこと
・「何かはじめたい」という気持ちを行動にうつしてみよう
・挫折しても、いろいろ試してみると新たな「やりたいこと」がみつかる
・周りと自分を比較しなくて大丈夫。実は周りの人もあなたと同じように悩んでいる
・制約があってもやりたいことは実現できる
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奈々さんが複業ライターへの一歩を踏み出すきっかけとなった女性向けキャリアスクールSHElikesでは、定期的に無料体験レッスンを開催しています。
みなさんも、やりたいことを実現する一歩を踏み出してみませんか?