日本酒との出会い
こんにちは。
日本酒熟成酒・お燗文化普及人の石坂晏敬です。
こちらのnoteでは、日本酒に関する話、自分の考え、自分が行っている日本酒の事業などについて定期的に書いていこう思います。
日本酒との出会い
今回は初めてのnoteへの投稿となるので、僕の日本酒との関わりについて簡単にまとめてみたいと思います。
僕が日本酒に興味を持ったのは、2018年の夏です。
友人に連れて行ってもらった焼き鳥屋さん。
焼き鳥ももちろん美味しかったですが、ここの日本酒の品揃えがとても多く、おすすめの日本酒をじゃんじゃん持ってきたもらった時に、日本酒ってこんなにスッキリして、香りも華やかで、甘みも少し感じ、なんて飲みやすいんだ。日本酒のこと勘違いしてたと思ったことが、日本酒に興味を持ったきっかけです。
この時にいただいたお酒は"加茂錦 荷札酒 愛山” ”写楽 純米吟醸” などでした。
ここから、日本酒を色々と飲んでみようと思い始め、近所の酒屋さんの角打ちに通い始めました。息子を保育園に迎えに行く前に、毎日、一杯日本酒を飲むという日々を送り始めました。
はじめのころは、冷酒でフルーティーでフレッシュで、香りの良いお酒が好きでしたので、そのようなお酒がたくさんおいてある飲食店さんを探しては飲みに行くことを繰り返していました。
自分のお気に入りの日本酒を持ち寄って、飲み比べする会など開催して、日本酒飲み仲間を増えていき、縁が増えていく中で、「日本酒を造ってみたいなぁ」とつぶやいていたら、友人から酒蔵の会長さんをご紹介いただき、1シーズン2018-19年。住み込みで蔵人の経験をさせていただくこととなりました。
酒蔵は千葉県の御宿にある岩瀬酒造さん。「岩の井」というブランドのお酒を1723年創業で造り続けている酒蔵です。熟成させたお酒がほんとに美味しい。
250石の小さな酒蔵で、蔵人は杜氏と経験者一人の2名にプラスして、地元のパートさんが交代で入るという体制の中に、住み込みという形でで入らせてもらいました。
人数が少ないので、全ての工程を経験させてもらう事ができ、とても貴重な4ヶ月となりました。
蔵人の経験で感じた日本酒はとても繊細な飲み物だなということです。
お米を麹という菌が溶かしていく(デンプンを糖に変化させる)。
糖を酵母という菌が溶かしていく(糖をアルコールと二酸化炭素に変化させる)
麹の繁殖具合や酵母の育ち具合、これらが最終的な日本酒の味わいにつながるのですが、この麹、酵母は、その時の温度や湿度、お米の浸水度合いなどで育ち方が変わってくる。菌自体は目に見えないので、毎日、分析数値と声を聴きながら、どう対処していくか、菌とどう付き合っていくかを判断する。
そんな現場に立ち会うことができたんです。
これは今でも貴重な経験となっています。
日本酒ペアリングとお燗との出会い
その後、日本酒をひと手間加えて、美味しく飲ませてくれるお店を訪ねるようになりました。
そして、出会ったのが、「日本酒ペアリング」と「お燗」です。
日本酒がいろいろな料理に合うお酒だということ。料理と日本酒を口の中で合わせると新しい味が生まれる。これは衝撃的なことでした。ビールやワインでは経験をしたことがなかったので、ほんとに衝撃でした。
そして、お燗です。お酒を温めて飲むということですが、僕のその当時のお燗へのイメージは温かいと酔いやすいとか、アルコールの匂いが立って飲みにくいなどの勝手なイメージでした。
しかし、お燗に適した日本酒を丁寧に温めることで、とても味わい深い、深い芳醇な香りと、口の中に残る日本酒独特の旨味を楽しむことができ、さらに料理との相性抜群なんです。
この日本酒ペアリングとお燗の素晴らしさを教えてくれたのが、三軒茶屋でやられていたJoe'sman 2号さんです。この出会いから、僕は何度も通ったことは言うまでもないです。(現在、三軒茶屋のJoe'sman 2号は1月で閉店を迎え、新店舗への展開に向けて準備中となっています。)
これ以来、日本酒のペアリングとお燗の可能性に気づき、多くの人に知ってほしいなと純粋に思ったことから一般社団法人日本酒のペアリング推進協会を立ち上げました。
様々な料理とのペアリングを楽しむ会や燗づけ研究部など実施して、日本酒のペアリング、お燗の楽しさを伝えるイベントを粛々と運営してきました。
現在は、ペアリングとお燗、さらに熟成酒に可能性があると着目して、次なる挑戦の準備をすすめているところです。
その次なる挑戦についても、こちらのnoteで投稿していきます。
自己紹介になったのかわかりませんが、日本酒との出会いについてまとめてみました。
最後までお読みいただきありがとうございます。