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【秘密警察を宣伝してみる】

星系間を飛び交う広告デザイナー、フレッドは日々の仕事に疲れ、新たな刺激を求めていた。ひょんなことから聞いた秘密警察の噂は彼の創造性をくすぐり、未知の興奮と期待感が湧き上がった。秘密警察の広告を作り、その存在を周知する。この荒唐無稽なアイデアが、彼の退屈を破るきっかけとなった。

フレッドはあらゆる秘密警察の噂を元にビジュアル広告を作成し、「宇宙最高の安全をあなたに。秘密警察」という皮肉たっぷりのキャッチコピーと共に宇宙ネットにアップロードした。秘密警察、それは一部の者しか知らない存在を、皮肉に満ちた広告で暴露したのだ。

広告は瞬く間にウイルスのように星系全体に広まり、大きな話題を呼んだ。秘密のベールに包まれた秘密警察が、こんな形で広告されるなんて、星系中が驚きと興奮でいっぱいだった。

それから数日後、フレッドのオフィスに革ジャンを着た大男が訪れた。彼らは秘密警察だと名乗った。彼らが怒りに満ちた顔をしていると思ったフレッドだったが、彼らは「お前のおかげで新しいリクルートが増えた」と、フレッドに感謝の言葉を述べた。

そして最後に、彼らはフレッドに一つの提案をした。「君が私たちの一員にならないか?」と。フレッドは驚きで言葉を失った。恐怖を広めるつもりが、まさかの秘密警察へのスカウト。フレッドの新たなキャリアが、ここから始まったのだ。〈完〉

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財前ゴボウ
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