キーマウにゃ勝てんのよ
『ハウス・オブ・カード』一話をみてたら、ド深夜にFPSやるケヴィン・スペイシーas下院議員でワロタ。しかも「やってる風」な演技ではなく、しっかりゲームをプレイしてるんじゃねえかというほどの指さばき。両の親指はスティックから離さず、R2は長押しせずタップ撃ち。そういえばケヴィン・スペイシーってCOD:AWにも出てたし、もしかしたらそこそこのゲーマーなのかも。まあ、干された今となってはゲームなんざやり放題かもしれんが。
しかし激昂してちゃぶ台返しする質なのに、ゲームは無言でやるんだなあ。机をひっくり返したのは奥さんの使嗾があったせいだろうけど、僕なんかはブチギレながらDbDをプレイしておりますから、文句のひとつもいわずに熱中する姿には少々感銘を受けた。ただ仕事のストレスを発散……というか社会性のすべてをかなぐり捨てて殺戮の舞台に身を投じる瞬間、バーチャルな血を無表情で浴びるあの一瞬は、かんぜんにあのオッサンと自分が重なっていた。いやしくも僕もPAD勢だし。
というかいつからゲーマーといえばキーボード&マウスが定着したんだろうか。PCゲームって最初はかなりマイナーだったような気がするが、近年は真逆の様相を呈している。コンシューマー機が浸透した結果、相対的にPCがコアな部類に入っただけ、というのはあると思う。というかぶっちゃけそれが実情だろう。PS4が普及し、より高価かつスペックの高いPCユーザが大きい顔をする。DbDではそれが顕著だ。PS5のスペックに関してはPCと遜色ないものの、キーボード&マウスが使えないので操作性は絶対に敵わない。あとはSteamユーザーネームを自由に変えられるのに、CSではID固定なのも地味に格差を感じる。そう、格差なのだ。プラットフォーム間の断絶。それはクロスプレイの実装後もまったく改善していない。唯一の利点はチートを疑われないことくらいだ。
リビングのソファにどっかと腰を落ち着けてPADをがちゃがちゃするオッサン、という刺さりすぎる映像が積んでいたドラマから流れた感動はひとしおだ。これだけでもこのドラマをみる価値はあると思う。