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新年早々、日々これカオス

何とか新年は無事に明けましたが、年明け早々カオスぶりを発揮するベルリンの学校関連事情を少し。

小学生3年生の息子と小学校6年生の娘は別々の小学校に通っている。これは、たまたま途中で校区が動いたため指定校が変わってしまったのが原因だ。残念だが仕方がない。入学手続きの際に色々と試みたが結局全て無駄に終わってしまった。

坂の上の学校と大通りの向こう側にある学校。3学年離れているため、長女の方はすぐにひとりで通うようになり、実質それほど大変だったわけではない。

ただ、今のようにコロナ禍となると話は別だ。ベルリンは学校ごと、学年ごとにルールが異なるため学校開始時間も違えば授業が始まるタイミングも違う。その連絡が学校が違うために時差を伴ってメールで次から次へと入ってくる。

対面授業が行われないため、使用する学習プラットフォームも違う。昨年3月のロックダウン時に約2ヶ月間学校が閉鎖になった時は本当に酷かった。学校・担任・保護者にとっても前例のないことだったので、ほぼ何も機能しなかったのだ。

メールで細切れの連絡が毎日のように入り、必要な情報は埋もれてしまうし、プリントが主な教材だったため毎日印刷ばかりして紙の山がうず高くなるばかり。子供たちもモチベーションがすぐに低下し家族全員というより主に子供の家庭学習を見ていた私が真っ先に心底疲れてしまった。

今年のロックダウンは通算3度目。本格的な学校閉鎖は3月から2度目に当たる。準備期間は十分にあったはずだ。それにもかかわらず、オンライン授業などの体制は全く整っていないばかりか、ベルリン市が提供するオンラインプラットフォームは公開早々、すぐにダウンしてしまったそうだ。

2日前に長女の担任から送られてきたリンクを使ってログインを試みた際にうまく行かなかったのはどうやらそのせいだったらしい。今日、再トライしたところログインするところまでは何とかたどり着いた。後は担任からの連絡を待つのみだ。

長男の担任からは昨晩、「明日(今日)の14時から15時の予定で質疑応答の時間を設けます。ビデオ会議のリンクは明日の午前中にはお送りできるようにします。」と連絡が入ったきり。

今日の午前中になってもリンクは送付されず、開始時間ギリギリになってやっとリンクが送られてきた。しかもZoomではなく、Webexというアプリのもの。先に教えておいてくださいー、先生。

急いでインストールしてルームに入ったものの、肝心の担任の姿がなくクラスメートが3人だけ画面の向こう側で途方に暮れていた。少しすると、先生も登場したそうだがまぁ、初回はこんなものなのだろう。毎朝、定時に1時間オンライン授業をしてもらえれば助けにはなるんだが、質疑応答だけではたわいないお喋りで終わってしまうんじゃないだろうか。それはそれで子供たちにはいいのかもしれないが。

とまぁ、1週間経ってこの状況なのでスムーズに進行する体制が整う頃にまた対面授業が半日くらいで始まるのではないかと思っている。早ければ今月18日だと昨日の段階では連絡が来ていたが、変異種の感染者が発見されたというニュースによってそれがまた延期になるようだ。この調子だと学校再開は早くても来月2週目からになるのではないかと危惧している。

それまで私の気力や子供達のやる気が持続するかどうかは全くの未知数だ。あの手この手を考えるより他なし。なかなか厳しい冬になりそうだ。

*タイトル画像はみんなのフォトギャラリーよりm_goriさんのイラストをお借りしています


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ベルリンのまりこさん
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