カメラ片手に投票所へ
今日はドイツ総選挙当日。ベルリンはベルリンマラソンと選挙が重なる形になった。
お話を頂いていた取材そのものは、残念ながら党本部での撮影許可が下りず流れてしまった。コロナ下で取材陣に対する人数制限が厳しくなっている、というのがその理由である。こんなところにまで影響があるのか、とがっかりしたが16年続いたメルケル首相の後任を決める総選挙なので取材申請が殺到したのも原因なのだろう。
その流れで、近所の投票所の撮影許可が下りていたので単独で覗きに行ってみることにした。投票所に行く機会など、なかなかないと思ったからだ。
学校の建物が投票所になっており、まだ午前中だったのでそこまで混雑していなかった。入ってすぐのところにカラフルな旗が展示されていた。一番左は残念ながら判別できなかったが、左から2番目以降はBISEXUELL、LGBTQ+、TRANS、ASEXUELLとあった。ギムナジウムの展示である。
教室を利用しての投票。コロナ対策として、入り口には消毒液が設置され、受付前にも保護シールドが貼られている。日曜日なので家族連れの姿も目立つ。
投票箱もダンボール製で非常に簡単なものだった。
せっかく投票所に来たので、入り口で何人かに声を掛けて話を聞いてみた。社会保障や環境に関心の高い人が多く、従来の政治からは離れたい、という意見がたまたまなのか多かった。
ベルリンもエリアごとに支持政党の傾向が異なるが、「環境問題」に意識の高い人の多いエリアらしい意見だったように思う。そこにコロナ禍の影響で「社会問題」への関心が従来より高まっているのだろう。
選挙予想では上位2政党であるCDU/CSUとSPDが、かなりの接戦になりそうだ。果たしてSPDと緑の党がどこまで票を伸ばせるのだろうか。
選挙直前のベルリンの様子が少しでも伝われば、と簡単ではあるが動画を作ってみたので是非。
息子は「いややけど、なんかラシェットが勝ちそう」、娘は「ショルツがいいな、ラシェットはなんかいややわ」なんだそうです。
動画でインタビューに答えてくださった3名の方の選挙予想が割と当たっているような途中経過。家族連れの子どもが「スパシーバ」と言っているのは気のせいだろうか。ロシア系の家族だったのかな?
今日は朝から晩まで選挙関連のニュースを追っていたら、1日が終わってしまった。
*写真および動画は許可を取って撮影したものです。