小学校3年生のドイツ語など
正月も明け、昨日からホームスクーリングが始まった。まだまだロックダウン中のベルリン。スーパーや薬局、書店といった生活必需品以外を扱うお店以外は全てクローズ。
カフェやレストランなどの飲食店も基本的にはテイクアウトのみに対応している状況だ。昨日も散歩の途中に近所のレストランのオーナーらしき人と立ち話をしたところだ。みんなそれぞれこれまでの生活を続けていくのが大変なことに変わりはない。
政府も一時金や補助金をいつまでも大判振る舞いできないだろうし、したところでいつかそのツケが市民にまた舞い戻ってくることは間違いない。
さて、そんな状況下で学校だけ平常通りに、というわけにもいかず、クリスマス休暇を3日ほど前倒しにクローズすることになった。
もちろ休み明けの今もそのままの状態が続いている。
先日の朝方に担任の先生から、今週の学習プランがメールで送られてきた。1週間で全てこなせないような量だか、それも3月とほぼ同じ。完璧にやろうとすると続かないので全体をざっと見て「今日やるべきこと」をまず子供たちに決めてもらう。
算数やドイツ語に関しては教え方に興味があるので、普段は見られない課題を確認できるのはなかなか面白い。小3の息子のドイツ語の課題に「休暇中の出来事を報告する」というものがあり、文頭に置く表現がリスト化されているプリントがあった。
これなんて一緒に作文を書けばドイツ語のいい勉強になりそうである。息子もその方がどうやらやる気が出るようなので一石二鳥だ。
算数でも普段はそれほど気に留めない表現があったり、回答への導き方が日本のそれとは全く違ったりして興味深い。
Malkreuzなんて聞いたこともなければ、ダースを意味するDuzendも耳にしたことはあっても自分が使うことはほとんどない。5Duzendは5ダースがいくつか、という計算になる。12x5=60でいいのでは、と思うがわざわざ計算しやすいように12を10と2に分けて計算するようだ。息子も初めは書き方が分からず「これ、どうやってやんの?」と聞いてきた。
小学校6年生にもなると、美術の課題もずいぶんと抽象的なものになってくる。娘はこの課題が少し分かりづらかったようで「これでいいと思う?」と尋ねてきた。
自分を構成している要素、のような課題だが好きなように描けばいいのだと思う。
自宅学習の利点はこのように子供が普段、どこでつまずいているのか少しは把握できるところにある。ドイツ(あるいはベルリン)の小学校低学年は宿題がほとんど出ないため、確認のしようがないためだ。
家で全てカバーするのは大変だが、こんな風に普段はわからない授業内容や子供の様子が見れるのはいいことだ、と思う。まだ二日目なので。月末になったら恐らくそんな余裕は欠片も残っていないような気もするけれど。