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第二アドヴェントとニコラウス

ドイツはクリスマスもたけなわ。コロナの新規感染数もそういうわけで下がる気配を見せない。お店に行けばクリスマスプレゼントの準備をする人たちでごった返しているし、クリスマスマーケットに行けばグリューワイン(スパイスを効かせたホットワイン)を飲んだり、アイススケートをする人たちで賑わっているからだ。

だから週末は街中へ出かける気がしない。

コロナ禍でクリスマスを迎えるのも今年で2度目になる。昨年のクリスマスはロックダウンだったため、小売店は閉鎖され、マーケットもなかったので街が静まり返っていた。非常に物寂しいクリスマスシーズンだったわけだ。

欧州の冬はそれでなくても暗くて寂しい。クリスマスのピカピカ光るイルミネーションやクリスマスマーケットの存在がどれだけ市民に大切にされているのかが住んでみるとよくわかる。マッチ売りの少女の気持ちも、こちらの冬の寒さや暗さを知ってからのほうがより切実に感じられる。

クリスマスにはほとんど興味が湧かないし、明日の「ニコラウス」もあまりピンとこないので率先して準備をするのは相方の方だ。ただ、昨年のロックダウンの影響で翌日の誕生日会も開けなかった息子。今年はちょっとなんとかしてあげたい、その一心で体調不良をおしてクリスマスマーケットに二日も通った。

そして、明日のニコラウス。ドイツの外務省のサイトに「クリスマスの有名人」という項目があり、そこで聖ニコラウスについての記述があった。

「聖ニコラウス」
わしの名前はニコラウス。小アジア(今のトルコ)のミラという小さな町に、紀元3世紀に生まれたといわれる伝説上の聖人じゃ。よくサンタクロースと間違われるんじゃ。見た目はよく似ているかもしれない。赤い服を着て黒いベルトを締め、真っ白な髭をたくわえているからな。もちろん赤い服も黒いベルトも持ってはいるが、ほかの服で現れることもあるんじゃ。
わしは12月6日にやってきて悪い子供に「おしおき」をする。よい子にはご褒美のプレゼントをあげるんじゃ。わしはおしおきをする怖いおじいさんではないのだぞ。みんながよい子供になるようにと願ってのことじゃ。ドイツの子供たちは12月24日だけでなく、6日にもプレゼントがもらえるんじゃ。
ドイツ外務省HPより

非常にややこしいが、サンタクロースとはまた別の伝説の聖人であるらしい。ニコラウスのプレゼントは「いい子」だった場合には、ブーツの中に入れてもらえることになっているので寝る前に靴磨きをするんだとか。

9歳と12歳になった我が家の子どもたちはブーツなんて磨かないのだが、プレゼントはもらえるものだと期待している。いい子・わるい子もあまり関係がないらしい。

小さめの気の利いたお手軽なプレゼントなんて、ダイソーのないベルリンではさっと見つけられない。すでにアドヴェンツカレンダーや来年の誕生日プレゼントでネタも尽きてしまっている。

困ったな。ということで、特に出掛ける気分にもならなかったので、珍しく裁縫をすることにした。

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喜んでくれるといいんだけど。



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ベルリンのまりこさん
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