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施術翌日は大いに風邪を引いた

週末からまた涼しくなったベルリン。外出するときに油断して上着を持たずにテラス席で話をしていたせいだろうか、オペ前日に喉がかすかに痛むことに気づいた。たかが喉の痛みくらいでオペを延期するわけにもいかない。こんなにいいタイミングでオペ日が確定することなどあまりないと思うからだ。

術後の経過は出血も少なくかすかな腹痛があるのみ。ただ、懸念していた風邪の症状は全身麻酔をしたせいだろうか、思いのほかひどくなっていた。酸素マスクやら何やらで体に負担がかかるせいだろう。今日もそんなわけで途中で起きていられず昼寝をした。微熱があるような感じでボォっとしているので買い出しにも行けず。冷たいアイスが食べたいなぁ、なんて思いながら紅茶を飲み、夕飯にはパスタと蕎麦を茹でた。素麺にしようかとも思ったがそれには少し肌寒いからだ。6月に入ってまた少し冷え込んでいるのだから不思議なものだ。

このタイミングでフィルハーモニーとランチのお知らせが入るがさすがにまだ外出するには体力が戻っていないので断らざるを得なかった。残念。それより、今週末のDOGSTARのライブには参戦できるのだろうか。それまでになんとか体力を回復しておかなければ。

手術後に渡された施術報告には1週間後に体調がいいと感じれば運動可。と記されていたがドイツ人の基準はややハードコアなので気をつけようとは思っている。出産後も問題さえなければ、数日で帰宅を促されるのでベルリンまで来てくれた母親が驚いていた。ただ、病院食がカピカピなので個人的にはさっさと帰宅できたのは嬉しかったのだが。整形外科医然り、産婦人科医然り「(関節に不具合があっても)5キロと言わず10キロ目指しましょう!」とか「(鉄分不足でも)運動して問題ないですよ!」とか割と平気な感じで運動するように勧められるのである。さすがにドイツ人とは骨格や体力差があるはずなので100%鵜呑みにすることは避けている。

それにしても。出産以降、女性として生きるということは大変だな、と思うことが増えた。妊娠から出産にかけての身体の変化とそれに伴う精神的な変化。育児と仕事の関係。変化した身体と生理現象。なぜ女性ばかりがこれほど負担を得る仕組みになっているんだろう、と首を傾げざるを得ないが自分なりに納得してできることをやっていくしかない、と思えるようになるまでかなり時間がかかったように思う。結婚や家族計画なんて思い通りにいかないことの方が多いわけで。

あれよあれよという間に子どもたちも大きくなり、さて自分のことに取り組もう、と思ったら50代になっていた。まだまだこれから。体調の変化には敏感になりつつも、できるだけ気持ちのいい毎日を過ごせるようにしたいものである。


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ベルリンのまりこさん
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