日常の風景
今日はまだ金曜日だというのに気分的にはすでに週末。イースター休暇中なのだから仕方ないのかもしれない。
こんなにのんびりしてばかりいると、休み明けの反動が少しこわい。突然、7時に起きられるのだろうか。
それはさておき、息子は相変わらずひとりで早起きをして、台所でガチャガチャとやっては何か食べている。今朝は突然、おにぎりをにぎりだしたのでどうしたのか、と思ったら相方とさっさと湖に出かけてしまった。
私は完全に出遅れたので、予定通り月一のヘアカラーをしながら、知人の登壇するオンライン講演を聞くことにした。髪の毛をタオルでぐるぐる巻きにしていたのでもちろんビデオはオフで。オンラインとはありがたいものだ。
それにしても、とても充実した内容でかなり勉強になった。ここのところ優秀な人が周りにたくさんいるので励みになることが多い。かなりざっくり言うと、コロナ禍のベルリン、ドイツ語圏の文化事業に関するニュースを時系列でまとめて解説、という趣旨だったのだけれどニュースもそこまで終えていなかったので改めて全体像が把握できたのがとても良かった。
文化を事業として計画的に進めているドイツ。ロックダウンの長期化でどこも大変な状況だが何とか乗り切って欲しいと切に思う。
自分も含め、この状況下ではできることが限られてくる。一方でよく考えてみれば慣れない育児やらで常にできることが限られてきたのは同じなのでは、という考えに至った。
その時にできることをやる、というスタンスはそういう意味では今もロックダウン以前もそれほど変わらないのかもしれない。コロナ禍でも持ち得るリソースで配信をしたり、柔軟に対応する劇場や文化施設のあり方も参考になった。
そんなことを天気の少し回復した近所の教会のベンチに座りながら思ったり。カフェが閉まっているので、ベンチの周りにはなんとなくコーヒーを片手に少人数で談笑する人々の姿が見られる。ベンチでノートブックを開けて仕事をしている人もいたくらいだ。こういう姿は季節がよくなるこれから、さらに増えていくことだろう。
少しまだ風が強いので、その辺を少し歩いてから帰ることにした。旅行に行かなくなってから近所の散歩をすることが圧倒的に増えているが、今日は天気のせいか、いつも目にしているはずの風景がとてもいい感じに見えた。
もしかすると刺激が少なくなっているからなのか、逆に外の何気ない景色が綺麗に見えたりすることもあるのだろうか、と不思議に思えたほどだ。
そんな近所の何気ない風景を写真に撮っておくのもいいかもしれない。また次に散歩に出る時はカメラ片手にぶらぶら歩いてみよう。