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家族という単位だけではなく

また別の友人宅に子供たちとお邪魔した。

そこでなんとなく子育ての話になったのか、ならなかったのかは定かではないが、話の流れで「子育てというのは、小さな家族単位だけで完結しようとすると負担が大きくなりすぎて無理かも。」という発言になった。

自分で言いながら、「あ、そうか。そうだよな。」と。我ながらいい考えではないか、と納得した。

大体、現代社会というものはセイフティーゾーンのようなものが小さくなりすぎているような気がするのだ。

一歩外に出れば誰も信用できない、というような社会だと正直息が詰まってしまう。今の東京なんかがもしかすると、そんな雰囲気を醸し出しているのかもしれない。近所付き合いが全くなく、アパートの住人の顔をひとりも把握していない、といったような空気感。孤独死が問題になるのは、そもそも他者との関わりを持とうとしないことが原因ではないのか。

話が逸れてしまったが、「家族」という小さな枠組みだけで完結しようとするために、育児放棄やDVなどの弊害が出るのではないか。もちろんそれだけが原因となっているような単純な話ではないのは承知の上だ。

それでも、少しでも育児の合間に気のおけない友人や知人に子供たちの相手をしてもらうことができれば、ずいぶんと気が楽になるものだし、子供たちにとっても得るものがあると思う。

ひとりで家で悶々としているより、友人たちを巻き込んだ方が数倍も健康的なのである。巻き込まれる友人たちにはほんと申し訳ないんだけど。

特に海外生活や実家から離れて暮らしている場合、自分の親に簡単にSOSが出せない。義母とか義父でもいいんだけど、やはり助けてもらうには身内の方が何かと気が楽なのだ。

先日の投稿に重複するかもしれないが、やはり持つべきものは頼りになる友人なんだよなぁ、と改めて。

*タイトル画像は南デンマークで撮影したものです



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ベルリンのまりこさん
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