草間彌生展とグライスドライエック
今週は子供たちとベルリンで夏休みっぽいことをするウィーク。
先日はそんなわけで久しぶりに動物園に行ってきた。今日は「草間彌生展」である。子連れでアート展はハードルが高い。館内はマスク着用だし、なんといっても息子の集中力がすぐに切れるからだ。
↓これってタコやんな?これ全部、草間さんが空気入れて作ったんかな。
ひとりで予め訪問済みなので、今日は子供たちの好きなように、好きなペースで見てもらうことができた。絵画よりインスタレーションを喜ぶのかな、と思いきや意外にも絵画の前であーでもない、こーでもないと言いながら見ていたので驚いた。反応する作品がこちらの予想外だったりするのだ。
↓ママ、これ何?
↓色が変わってるで!もう、ママ、時間やから早く早く!(下のインスタレーションを楽しむ猶予はわずか1分足らず)
「永遠」がテーマの作品のはずなのに、美術館の展示として設置された瞬間に草間さんの意図するものとは逆のモノになっちゃうよなー、なんて娘と話しながら見ていた。なんだか色々と慌ただしい世の中なのである。行列ができるので仕方がないんだけれど。
↓あれ、見て!太陽が目になってるで。
娘の方は子供用に配られている冊子の問いかけに一生懸命である。展覧会を飽きさせないよう、よく考えて作られていた。それぞれの部屋の床に水玉で色が描かれてあり、冊子の選択肢と重ね合わせ自分に当てはまる答えの上に同じ色のシールを貼っていく、というシステムだ。
Q. 不安になったときに何が助けになりますか?
A.深呼吸をする。
Q. 何を通してあなたは有名になりたいですか?
A. 世界中から戦争をなくすこと
草間さんのエピソードや展示内容に合わせた質問構成になっている。子供たちはそれぞれが感想を言いながら、物凄い勢いで展示室から展示室を移動する。
都合の良いことに、夏休み中で訪問客も若干少なめでインスタレーションを見るための待ち時間も前回と比べて短くて済んだのだ。私が並んでいる間に、次の部屋の展示を子供たちが見る、という風にテンポよく回ったら40分ほどで全部見終わってしまった。いや、早すぎて疲れるんだけど。
10時半に入って、11時半前にはグローピスバウの建物から外に出た。
お腹すいたな、ママ。
一生懸命見たからお腹が空いたのだろう。ランチを近くのモールで済ませても、まだ12時半。せっかくポツダム広場まで出てきているので、以前から気になっていたGreisdreieckにできた公園に行くことにした。Greisは「ホーム」という意味で、Dreieckは「三角形」。この場所は3つの路線が交差して走っているので、こう名付けられている。
使われなくなって放置されていた空き地を利用して2013年に公園ができたのだ。できてからもう随分と経つが、いつも電車の窓から見下ろすだけでまだ実際に歩いたことがなかった場所だ。
街の中心にある空き地を利用した公園。とてもベルリンらしい場所だと思う。
雨水が自然に溜まってできた池のような場所があったり、以前は列車が走っていた線路が敷かれたままのところに道を作ったり。
思った以上に楽しめる場所だった。
技術博物館の敷地に隣接しているので、とにかく広々としている。公園内にはカフェもトイレの施設もあるので、長時間の滞在にも適している。
noteには書ききれないので、またブログの方に時間がある時にまとめたいと思います。