秋休みの小旅行③〜リューゲン島、石灰岩の岩壁
リューゲン島では、子供たちが屋内の施設やレストランでの飲食の際に陰性証明を提示する必要がある。実際、飲食店で提示を求められたことはまだないが、プールなどのレクリエーション系では必要になる。
今朝は事前予約がいらないテスト会場に寄ってみた。小さな田舎町のせいだろうか、男性がひとりで全てをこなしていた。受付、コロナテスト、結果確認、手書きで陰性証明を発行という一連の手続きを全てアナログでやっていたのだ。秋休みでテストセンターも割と混んでいたので、気の毒になった。町役場に意見書でも入れておこうかと思ったくらいである。
それはともかく、今日も朝から晴天だったので海岸沿いを歩いてみることにした。リューゲン島で有名な石灰岩の岩壁を見てみたくなったからだ。先日足を運んだ小さな港町、ザスニッツのアルトシュタット(旧市街)から北上することにした。
ザスニッツ、小さいけれどやはり落ち着いたいい町である。
無人販売には、ハンドメードのアクセサリーが置かれていた。
海辺で子供たちが遊んでいるのをじっと眺めている女性がいるな、と思っていたら息子がウニの化石をもらっていた。
「これ、ママのお友達にも、もらったやつやんな!」
その通り。またコレクションが増えたわけだ。石を拾ったり、投げたり、防波堤になっている岩の上をぴょんぴょん飛び回ったり。子供たちは飽きることをしらない。
ランチは海辺のカフェで軽食をとった。海が見渡せる最高のロケーション。リューゲン島では、厚めのシューに生クリームとサクランボのジャムが入っているお菓子をよく見かける。
ひとつ頼んでみんなで食べてみたが、甘酸っぱくてなかなか美味しかった。
今日は昨日よりも日差しが強く、かなり暖かくなった。
プールかインドアのプレイスペースに行くために陰性証明をもらいにいったが、結局外にいたので見せる機会はなし。明日は朝から天気も崩れるようなので、ちょっとプレイスペースを覗きに行こうということで落ち着いた。
石灰岩の岩壁。ここは一番有名なKönigsstuhlではなく、Ernst-Moritz-Arndt-Sichtと呼ばれる場所である。石灰、というのでもっと硬いイメージを持っていたが、水が滲み出ていたり粘土質が混ざっている部分は、押すとぷにぷにと柔らかい。先ほどのウニの化石もそうだが、石灰岩の岩壁から洗い出されて化石が見つかるのだそうだ。
7000万年前に絶滅したDonnerkeilと呼ばれるイカの化石が見つかることもあるのだとか。
イカの化石は見つからなかったが、きれいな石をいくつか持って帰った。秋の海辺もなかなかいいものだ。