今日の覚書
ドイツのツイッタートレンドに#PandemieEndが入っていた。PandemieEndというのは、文字通り「パンデミック終了」という意味のハッシュタグである。ベルリンでは今日もまた週末恒例になりつつある、コロナ対策反対デモが行われていたのだろうか。ドイツにも一定数、「コロナなんてそもそも存在しない。」とか「パンデミック?もう終わったでしょ。」といった根拠のないことを言う人々がいるのだ。
今、全振りしたいこと
友人と家の近所にオープンした新しいカフェでお茶をしているときに、こんな話題になった。「今、一番力を入れてやりたいことってなんだろう?」色々あるんだけれど、一番やりたいこと、やるべきことは「自立するための勉強」なのかもしれない。やりたいことは「動画撮影」だったり「じっくり腰を据えて書くこと」。勉強や、やりたいことだけに時間を割ければいいが、そうもいかないのが現実。まとまった時間の捻出が当面の課題。
去年の今頃
2020年の秋から冬にかけてはドイツでもコロナの感染者数が増加しつつあり、来るべきロックダウンに向けて覚悟を決めていた頃だ。「いつ学校が閉まるかもわからない」といったとても不安な時期だったように思う。今年は恐らく「ロックダウン」という形にはならないだろうが、感染者数が増えるのでは、という若干の懸念は相変わらず存在する。ワクチン接種できない子供たちの感染が特に心配だ。「パンデミック終了」とか呑気なことを言ってる人たちの気が知れない。
怒る人たち
コロナ禍になってから、急に怒られることが度々重なった。それも一方的にあることないことを散々罵られる、といったひどい有様である。そうかと思えば、人に頼み事をしてきたにもかかわらず、返事が翌日になっただけで態度が一変してしまう人もいた。
日常生活において、イライラすることが増えているのはわかる。ただ、それはみんながそうなのであって、何もあなただけではないのだ。自分がイライラしているからといって、他人に失礼なことをしていい理由にはならない。
そもそも人に言っていいことと、そうではないことの区別くらいして欲しい。友人だから何を言っても許される、というわけでは全くないし、そういう人とは残念ながら友人ではいられない。
最近、読んだ本
会って話すことがめっきり減って、人とのコミュニケーションの取り方に疑問を感じていた矢先だったので、田中泰延さんの「会って、話すこと」には思い当たることがとても多かった。
「あなたはあなたが発した言葉でできている。じつは、あなたの人間関係も、財産も、幸福度も、言葉が変換されたものなのだ。」
「日常会話でもSNSでも、大事なのは、『今これを言うべきか、言わざるべきか』に関して4秒間、考えることだ。『言わなくてもいい』と判断して言わなければ、災厄は降りかかってこない。会話術は沈黙術でもある。」
「わざわざコミュニケーションを取るのだから、あなたと相手が会話を交わしたあとは、会話する前より幸せになっていないと意味がない。」
本当はもっと引用したいところだが、あまり引用しすぎると怒られるのでこのくらいに留めておきたい。
原野守弘さんの「クリエイティブ入門」も前々から読みたいと思っていた本なのだが、響くフレーズがいくつもあった。
「世界は、『好き』が動かしているのだ。」
「何かをつくろうとするときにまずするべきことは、どうやってつくろうかと考え始める前に、『あなたが一緒につくりたい人を探すこと』からはじめるとよい。」
『正直であること』を美徳としなければならない。広告主であれ、広告会社であれ、デザイナーであれ、shitはshitと言わなければならない。そして、そう言われることに感情的にならず、それをいかによくしていくか、ということのみについて、共感し合わなければならない。」
「人間の言う『いいもの』とは何か。それは、『愛されるもの、尊敬されるもの』のことだ。」
覚書のはずが、いつもより長くなってしまった。そんなこともある。