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ドイツのワクチン接種率と2Gルール
今日は、ベルリンの西側にある規模の大きなワクチン接種会場に行く機会があった。外に列ができていて少し驚いた。中に入るまでに30分くらい寒い中、待っている必要があったのだ。
自分が夏に接種を受けたときと比べてもかなりの混み具合。そういえば、2Gルールってどうなっているんだっけ?と思い、調べてみて驚いた。なんとベルリンでも10月10日から既に導入されているではないか。
今でも、カフェや飲食店でも各証明書の提示を求められないところが割と多い。日常生活を送る上で特に何も厳しくなっていないので、2Gルールの導入が既に始まっていたことに全く気付かないでいた。
さて、この2Gルール。どういうことかというと、本来はカフェやレストランなどの飲食店やイベントなどに行きたい場合、ワクチン接種済みか、コロナの罹患者で既に治った人のみに限定される、というルールだ。ただし、2Gルールを適用するかどうかは、あくまでも店や各施設の判断に任せる、ということらしい。
適用、ということになれば、これまでは24時間以内に取得した陰性証明を提示すればよかったのが、対象外になってしまうことになる。「ワクチン未接種者のみのロックダウン」という言い方をされることもあるのはこのためだ。病気などが理由でワクチン接種できない人は医師の証明かPCRテストの陰性証明で代用できるらしい。
気になる子供への対応だが、ワクチン接種ができない12歳未満の子供であれば2Gルールは適用されない。12歳上には逆に適応される、ということになる。子供に接種させたくない親もたくさんいるだろうし、これは割と厳しいルールなのではないだろうか。
ただ、日常生活を送る上で2Gルールが適用可能でも、実際に適用されているというケースがまだ全くない。それ以前に、3Gルールですらきちんとチェックされていないことが多いのだ。
コロナ迅速テストが有料になる、という話が出てきた時点で何か動きは出るだろうと思っていたが、まさかこんなに早く2Gルールが有効化されているとは思わなかった。「オーストリアはすでに全土で2Gルールを導入したようだから、ドイツもザクセンに続く州が出てくるだろうな。」なんてつい最近、思ったばかりだ。
かたやベルリンの小学校ではマスク着用義務が先月から解除されている。さっぱり辻褄が合わないのである。小学生はまだワクチン未接種なのだから、マスクを着用は止める必要がないのでは?しかも春ならまだしも、これから風邪やインフルエンザも流行る季節ではないか。
しかも、今月に入ってまたコロナの新規感染者率がうなぎ上りに増えている。ドイツ全国の1日の新規感染者数も3万人を超えた。
今後、ドイツ全国でどのくらいのペースでワクチンの接種率が上がるのかが気になるところ。現在は67.1%が既に2回目のワクチンを接種済みである。
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