友人たちのお薦め
今日も含めもう後4日で2020年も終わる。
早かったような、それでいて永遠に終わらないような感覚すら覚える、そんな不思議な1年だった。
コロナのせいなのか、そうではないのか。どちらとも言えない。
友人と話をしていて、「透明人間」と「Tenet」は観ておいた方がいいよ。
こんな風に言われた。
別の友人と話している時にふと思い出したように「ベルリンに来るきっかけとなった本がこれなんです。」
と言われ、香山哲さんの「ベルリンうわの空」を手渡された。
私もこの人の作品をオンラインで少し読んでいて、ベルリンをきちんと観察して描かれた丁寧な作品だ、という印象を受けていた。
同級生からは昨日も触れた「ガルシア=マルケス東欧を行く」を日本から送ってもらった。「旅に出らないから、これを読んでみて。」そんな風に彼女は言った。
ポツダム近郊に住む友人からは「すごい実験」や「量子論を楽しむ本」を郵送していただいた。量子論についてもう少し知りたい、とツイートしたことがきっかけだ。
そう言えば、今月ではないのだけれどドイツ語で何かいい本はないか、と呟いた時もHerta MüllerのAtemschaukelを薦めてくれた人がいた。
今年はなぜかこんな風におそらくタイムリーに色んなものをお勧めされることが重なった。不思議な年末である。
コロナ禍でロックダウン中だからなのかもしれないが、これだけジャンルも作風も違う書籍や映画を一度に薦められることって普段はそこまで重ならない気がする。
とにかく信頼のおける友人たちのオススメにはいつも世界を広げてもらっているのでこの場を借りて感謝の意を表したい。
年内に全てを消化するのはさすがに厳しそうなので、当初の目標としてはロックダウン明けまで、ということにしておこうかと思う。
それが1月10日までなのか、1月末までなのかは年が明けてからでないとわからないのだけれど。