とうとう注文してしまった
というほど、別に大したことではない。
ただ単に、いつもよく行くスーパーの配達サービスを利用してみただけのこと。これまで、徒歩圏内にあるスーパーの配達サービスを利用する意味がよくわからなかっただけだ。配達するのにはガソリンがいるし、梱包のための箱や袋もいるだろう。環境にも優しくない。
便利なサービスにはこうして必ず弊害があるものなんだと思う。別に普段の生活において、プラスチックゼロを目指したりしているわけではない。ただ、必要ないものは利用しない方がいいだろう、くらいの緩さで生活をしている。
ではなぜ今回は利用してみようと思ったのか。それは店頭に必要な商品がなかったことがその理由だ。お昼頃にスーパーに行ったら、小麦粉の棚もサラダ油の棚も見事に空っぽだった。小麦粉はわかるが、サラダ油はなぜ?
オーガニック系の少し味に癖のあるサラダ油は何とか買えたが、今後のことも考えて色々とこの機会にまとめて注文しておくことにした。コロナ禍でもこれまでに2度ほど「ハムスター買い」と呼ばれる買い占めがあった。
今回利用したREWEの宅配サービスは、初回が無料。50ユーロ以上からの注文が可能だ。
https://www.rewe.de/service/lebensmittel-lieferservice/
一度に運べない量のものをまとめて買うには確かに便利なサービスだが、今後、ガソリン代が上がれば配達料が上がることは避けられないので、サービス自体の存続が危ぶまれるかもしれない。記念すべき初回利用になったが、果たして今の条件でいつまで注文ができるのだろうか。
今後、一体どのくらいの速さで、日常生活にどこまで影響が出てくるのだろうと戦々恐々とするよりほかないが、ロシアの侵攻が始まってまだ2週間が経っただけである。2週間でも長すぎるくらいだが。
仕事はリモートワークなので、オンライン環境さえあればどこにいても関係ないのだが、さすがに育児はリモートではできない。子どもたちも学校に通う必要があるし、相方の仕事はここでしか成立しそうにもない。今すぐドイツを離れるわけにも行かず、何とか凌いでいくより他はないだろう。
もうベルリンに来てから何年にもなるが、まさかここまで生活レベルが昔のように不便になるような状況に陥るとは。
・日本食の食材が手に入りにくい、あるいは高すぎる
・移動にお金がかかる
・役所の融通が効かない
まだネットがあるからいいようなものの、2000年くらいまでは割とまだ色々と不便だったような気がする。一度便利になってしまえば、それが当たり前になって以前の苦労など綺麗さっぱり忘れてしまうものだが、その逆となると話は別だ。
なかなか明るい話ができなくて残念だけれど、今日はそんなことを考えていた。ドイツから日本へはまだ、エアメールが出せたのが唯一のいい知らせかもしれない。
タイトル画像はREWEのサイトよりお借りしています。