秋休みの小旅行②〜港町ザスニッツへ
夜のうちに雨が降り、強い風が雨雲をどこかに追いやってくれたからだろうか。今朝、起きたら外は快晴だった。
少し体調が優れなかったので、ゆっくりと様子を見ながら朝食をとることにした。そのうち外出できそうになったので、子供たちがプールに行くのに必要な陰性証明をもらいに隣町のザスニッツへ。
ザスニッツはドイツ最北東に位置する港町で、スウェーデンまではわずか100キロしか離れていない。
車で20分ほど走ると、海辺の町なので海が視界に飛び込んでくる。
「わー、ママ大きいな!水ばっかりやな!!」
まるで海を初めて見たようなことを息子が言うのでおかしくなった。
「泳ぐにはちょっと寒すぎるな。」
そう。今日の気温は日中でも10度ほど。太陽が雲に遮られ、風が強まるとかなり寒い。寒さを心配していたのだが、途中で雨がパラパラ降った以外は、思ったより風も弱くポカポカと暖かかった。もちろん着込んではいるんだけれど。
小さな町だが、魚をサンドしたパンやフィッシュ・アンド・チップスなどを売るインビスには行列ができていた。天気も比較的よくて過ごしやすかったからだろう。お昼には魚のスープを注文してインビスの前のベンチで食べる。
子供たちは石を投げたり、石を集めたりと相変わらず忙しそうにしていた。今日も上空は風が強いのだろう、刻々と海の色や表情が変わる。
「島に住むのはどう?」と聞いてみると、「すぐに海に行けるのはいいな。」と息子。こんな視界の開けた場所に徒歩圏内で行ける生活も悪くない。
下の写真の奥に見えているのは、アルト・ザスニッツという旧市街。子供たちがプールに行きたがったので見て回ることはできなかったが、作曲家のヨハネス・ブラームスや作家のテオドア・フォンターネらも好んで訪れた保養地だったらしい。現在はギャラリーや工房、カフェやレストランなどで賑わっているのだとか。
そんな旧市街の工房で作られた作品が展示販売されているお店を港の側に見つけた。店頭のポストカードが観光地によくあるゴテゴテしたデザインとは一味違ったので目に止まったのである。看板もいい感じ。
店の奥には工房もあり、下の写真のオブジェを作っているイレーナ・シャラー(Irena Schaller)さんがショップ経営もしている。
アクセサリーやオブジェなどが中心で、子供たちも一心不乱におみやげを選んでいた。
2時間強ほどの滞在だったが、十分に満喫できたように思う。
ザスニッツから宿に戻ったかと思ったら、またすぐに徒歩圏内にあるプールに出かけた相方と子供たち。さすがについていけないので、家でゆっくりコーヒー片手に休憩させてもらった。