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スピーチって団体戦だと思う。
人前で話すことが苦手な人、
英語で話すのが上手くなりたい人、
よりよいリーダーシップを身に付けたい人
そういう人たちに門戸を開いているのが、
トーストマスターズクラブ。
北アメリカ発祥の、コミュニケーションとリーダーシップを持った人材を育成することを目的として活動をおこなっている。
かくいう自分もその1人。今回は、5月10日から12日までの間に全国大会が行われて、その振り返りもかねて、ここにまとめようと思う。
人前で話すことが、好きだ。
僕がこの団体に入ったのは、紛れもなく、『話す場』を求めてだった。
最初に気になったのは大学三年、オーストラリアへの留学から帰国した直後だった。
母親の英語が話せなくなる様子をまじかで見ていた僕は、自分の語学力が薄れていくのが、突然怖くなった。
いままで平然と英語で会話していた友達と、話せなくなるのがとても怖くなった。
だから、帰国直後に英語で話ができる場所を求めて、いろんなところに行ってきた。
スピーチって奥が深いなと思った夏。
実は最初の頃まで、やるスピーチは全部原稿読みっぱなし、
制限時間も毎回オーバーで何を話しているのかわからないようなスピーチばっかりだった僕に、
根気よく話し方を教えてくれたメンバーのみなさん、
そして実は全国にもクラブがあると知って、
東京に出かけた際に、初めて遊びに行った他のクラブ。
外でもない、自分が目指すスピーチを見つけたのは、この時。
ある人がやっていたスピーチに、僕は釘付けになった。
スピーチって、弁論のように原稿をアナウンスするだけだと思っていた自分に、
『スピーチは全身を使って表現するもの』
『ダイナミックに、人前で話すことは面白いもの』
それらを教えてくれた。
僕のスピーチに対する姿勢が変わったのはこの時。
スピーチをする『場づくり』をしてみた今回
今回は、一つのワークショップの運営を請け負った。
現在日本にはたった3つしかない中国語クラブをまとめて、
中国語で日頃おこなっている活動をやると、どういうスタイルになるのか、
それを体験してもらうもの。
これまで日本語や英語でしか触れられなかったものを、中国語でやってみるとどうなるのか、色々な人が興味を持ってくれて、とても嬉しかった。
それとどうじに気づいたことが、一つある。
『実は、スピーチは団体戦なのかもしれない』
今回、場づくりをしてみて気づいたのは、
スピーカーの用意が必要であると同時に、
そのスピーチを聞く人、つまり『聴衆』の協力あってこそ、
この『話せる場』が存在しているのだと気づいた。
スピーチコンテストも、ワークショップも、根源は同じで、
話す人が練習をして、聴衆が聞く役割、そしてフィードバックがあって、次に繋がる。
地元のコンテストを勝ち上がって全国大会にきている人達が口を揃えていうのは、
『今の自分はクラブのメンバーの協力があってこそのもの。』
そう、スピーチを1人で作って、それだけで全国大会まで登り詰めている人なんていない。みんなで作って、練習して、そしてあの場があるのだ。
いろんな人が、協力しあってつくるスピーチは、
それ相応のパワーが伴う。
その力の奔流は、いつでも僕を勇気付けてくれる。
めっちゃよき
ざっく
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