未来志向で。
自分が住んでいる秋田県と言えば、自殺率ワースト、高齢化率全国1位、人口減少率1位、地下価格最下位と、『生活するには大変なとこだなぁ』と思われるようなうな地域だ。自分が秋田を離れた15年前よりも、戻ってきて生活している今の方が、やはりそれを肌身で感じる。ただ、最近まで恥ずかしながら知らなかったことは、介護施設の充足率だ。秋田は高齢化率が高いから、施設利用希望者の割合も多く、まだまだ足りていないと思っていた。しかしそれは誤りだった。確かに高齢化率は高いが、都道府県別の高齢者人口に対しての資源は決して少なくないのだ。むしろ首都圏の方が少ない。自分がいた埼玉県も少なくなっていて、整備が急がれる状況だ。全然思い違いをしていたんだなぁとこの頃。
そうした状況の中、どこかのんびりしていて競争原理が鈍くなっている秋田で、どうしたら『ケアの理解、質の向上』を築いていけるのかと悩ましい。かと言って自分で施設を立ち上げる勇気もないから、賛同できる施設や、チャレンジしている施設を見つけたいなぁと思いながら日々大不満足の介護の仕事をしている。
ワーストが目立つ秋田県。ピンチなのかもしれない。だけど、高齢化率トップってチャンスにもっていけないかなぁっていつも思う。若い人が減り、高齢者の割合が増える。ならそこにしかできない、そこがモデルの一つになるような介護はできないものか。具体的なものはまだわからないけど..
例えば介護施設において、人手が足りないと嘆いているだけでは思考停止。こうあるべきと正論を並べても効果的じゃない。だけど多くの施設がこの段階で止まっていて、上層部、ベテランの先輩方の危機感が薄く若い人にちゃんとしたものを継承できていない。反対に、恐れずに面倒がらずに人手が足りないなら足りなくなるような状況にメスを入れ、基本的な介護知識を見直してみようか、新たな技術を取り入れてみようか、業務・ケアの優先順位を確認しようか、思い切ってある業務を無くしてみようか、ICTに頼れるところは頼ろうか、人員配置の仕方を見直してみようか、ということを含め多角的に検証して業務改善ができたら、ピンチをチャンスに変えたと言えるのではないだろうか。可能性を追求して、それまでの流れを更新していくかのように。
やりたいなぁ〜、未来志向で。
まだまだ進まない介護のアップデートを願い、いつかその役割の一端を担う状況に身を置きたい。