後悔しない航海を
固執することを辞めた。
貴方が得意なことは何ですか?
と尋ねられたら、1つのことをコツコツと長い間続けると言うこと。くらいしか言えない。そのくらいしか取り柄はない。そう思っている。
自分の中である程度のケジメのようなものがつくまでは続ける。それが不器用ながらも、自分と言う人間の生き方なのだろうと思い込んでいた。
一度きりの人生。正直言って何がしたいのか、何をすべきなのか、未だに分からなくなる時もある。
人生の時間って、何か大きなことを成し遂げるには短すぎるし、怠惰に暮らすには長すぎるなあと最近つくづく思う。
大きなことを成し遂げるには、他のことは犠牲にしなければならない。ケジメをつけると言うことは犠牲をも覚悟せねばならぬことなのだ。頭でっかちになっていた自分がいた。
二兎を追う者は一兎をも得ず
それが正しいと信じきっていた自分がいたのは間違いない。
先日、ナイナイのオールナイトニッポンかな。その合間に流れていた番組で、調理師にもプロボクサーにもなりたいのですが、どちらか1つに絞るべきなのでしょうかみたいなお便りに対して、松岡修造が二兎を追って二兎を得ろみたいな(多分、正確じゃないけどそんな感じのこと)話をしていた気がする。(散歩しながらぼけーっと聴いていたからちゃんとは覚えていないのです)
半ば1つのことを諦めて、現実的な道を選択しつつも、複数目標があったって良い。自分の中の余裕や余白と相談しながら、少し遠回りになっても続けてみる。そんなゆるゆるな人生の航海でも良いんじゃないか。後悔先に立たずならスピードを落としながら後悔しない航海を楽しんでもそれもまた良いんじゃないか。ファイト一発みたいな顔をして、ボロボロになるまで漕いでいたカヌーを乗り捨てて、ヨットに乗って航海へ。後悔はしない…はず。帆は真っ白だからなるべく白い部分多めに進んでいきたいかな。そんなことを考える夜。
夜風が涼しくて気持ちいい。秋ですね。