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10代最後のnote、僕の思い

今日で10代が終わる。そう思うと急に部屋を掃除しはじめた。宿題も終わらせた。今は昼の12時。今日は予防接種を受けに病院に行く。10代でいれる時間は残り12時間。

昨日までは何も感じなかったのに、いざ誕生日を目の前にすると焦りを感じる。

まだ出来ることがあるはず。やりたい事、やるべき事、持ち越すべきではない負債、まだ10代で出来ることは沢山あるはず。

でも実際に残された時間で出来ることなんて、そんなに多く無い。今できる事は、窓の外で無気力に舞う雪を見ながら、スマホのメモに文字を入力することだけ。

高校時代から使っている古いスマホで、音楽を流している。Apple Musicのダウンロードした曲全体からシャッフルにしているので、懐かしい曲から最近聞いた曲まで幅広く流れる。
高校2年生の頃に聞いて衝撃を受けた歌。仲の良い友達がよくカラオケで歌っていた歌。気になっていた人が学校行事の準備の時に流していた歌。登校時、バスに揺られながら聞いた歌。親友とドライブをしている時に流れていた曲。
聞くだけで昔の記憶が蘇る。音楽は僕の人生の栞だ。音楽だけじゃない。写真や動画、服や教科書の落書き、スマホケースの傷ですら、忘れていた記憶を思い出すのには充分だ。

何ともない毎日が、幸せに思える事を僕は知っている。何ともない今が、懐かしく思える事を僕は知っている。

未熟だった僕が、不器用ながらも成長した10代と言うこの時間を、いつか懐かしむ日がくる。幸せだった日々も、苦しかったあの日も、全てひっくるめて幸せだったと思う日がくる。

19歳と20歳では、僕を見る目線が大きく変わる。その日を境に、まだ10代だからと言われた昨日から、もう20歳なんだから、に変わるんだ。体に変化がある訳でもなく、知識に変化がある訳でもなく、人からの目線が変わる。それに順応する人から大人に変わるんだ。僕はいつから大人になれるだろうか。そんな日々に慣れるのだろうか。

この文章を見返している僕は何歳の僕だろうか。19歳最後の日のあなたは、こんな事を考えています。お昼ご飯を食べ終わると忘れてしまうかも知れない思いを、メモ帳に書いています。今の僕が、あなたの幸せな思い出でありますように。

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