見出し画像

書き散らかし

同じ話を聞いても、僕と君とでは別の捉え方をする。感受性の違いだろうか。僕は今日の出来事を、よく受け止める事ができて嬉しいよ。君と比べて感受性が強いのかもしれない。僕は人に言われたことをすぐ鵜呑みにする。誰かの意見をすぐ信じる。正しいと思う。流されやすい人間だと、悲観的になる事が多かったが、感受性が強いと思うと、何だか気分がいい。ポジティブシンキングってやつだろうか。

その昔、僕はポジティブ人間だと思っていた。何があっても前向きで、挫けることは無かった。愚痴や悪口が嫌いだった。聞きたくもなかったし、言おうとも思わなかった。

今になってわかった気がする。これまでの僕の人生には、苦難が無かった。五体満足、両親もいるし、食に困ったことはない。勉強して高校に入れたし、大学に行くお金も出してもらった。友達もそこそこにいる。部活はやってないでバイト三昧。こんな僕に、ネガティブが入り込む隙は無かったんだ。

そんな僕が、今はちょっとした苦難に出くわしている。最近はよく自分が悲観的だと感じるし、イライラすることも増えた。悪口を言う機会も聞く機会も増えた。今は人生のドン底だと、自分だけがこんな目にあうと、人生や生きることを嫌う。これまでの順風満帆な人生とのギャップに、打ち砕かれている。

成長できるだろうか。この年齢で。乗り越えられるだろうか。この頭で。責任を負うことが、初めての事をすることが、自ら率先して行動することが、怖い。

周りの人達も、こんな事を経験しているのだろうか。もしかして、こんな事を思っているのは僕だけなのだろうか。悲観的だから、こんな事を考えてしまうのだろうか。あの頃に戻りたい。ポジティブだと錯覚していた時期に。

逃げたいけど、逃げていいのか?逃げた僕を、誰かが嘲笑わないだろうか。笑われるのは嫌いだ。馬鹿にされるのも嫌いだ。立ち向かわなければ、僕に未来は無いのだろうか。誰かが助けてはくれないだろうか。自分を信じて、頑張るしか無いのだろうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?