見出し画像

おいしい病院食 9日目~昼~ 赤魚って、高級そうな感じ


ちょっと色がくすんでいるけれど、それでも
なんとなく贅沢な一皿って感じがする。

ご飯 普通
赤魚の煮付け 80g 添:インゲン
金平ゴボウ
果物:りんご 70g

赤魚、お手ごろのお魚だったんだ。

 なんとなく高級魚のイメージがあった赤い魚。
「赤魚」で検索すると「お手頃価格の赤魚をおいしくいただきましょう」と、いろいろなレシピが紹介されている。
 あれれ? この違いはなんだろう?
 さらに検索してみたら、わかった。

もともとアカウオといえば、アコウダイ(赤魚鯛/Sebastes matsubarae/カサゴ目フサカサゴ科メバル属)のことを指していました。アコウダイにはタイ、という名前が含まれますが、マダイが属するみなさんのよく知っているタイの仲間ではありません。昔は庶民になじみの深いアコウダイでしたが、現在ではすっかり高級魚。お値打ち価格では並ばなくなってしまいました。

MARUHA NICHIRO のサイトより

アカウオといえば「煮つけ」「粕漬け」を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。居酒屋や定食屋などでもアカウオの煮つけが置いてあるお店をよく見かけます。スーパーに行けば、大きさのわりにお値打ち価格のアカウオの粕漬けを見ることができるかもしれません。
消費者庁所管の「魚介類の名称のガイドライン」によると、モトアカウオ(Sebastes norvegicus)、アラスカメヌケ(Sebastes alutus)、チヒロアカウオ(Sebastes mentella)の三種類がアカウオの名称を表示することができるとしています。いずれもフサカサゴ科メバル属の魚です。

MARUHA NICHIRO のサイトより

 今の赤魚はアコウダイではないのですね。アコウダイは高級魚に昇格。
 モトアカウオが赤魚に。そうかー。そうなっているんだ。
 日本近海産の赤魚は料亭向けになってしまったのですね。
 消費者庁のアカウオのガイドラインも、どれだけ守られているんだろう。
 きっとスーパーには、いろんな赤魚がいるんだろうね。
 でも、おいしい。
 イメージと味、スーパーでの価格を考えるとコスパ最高かも。
 そう言えば冷凍赤魚でアクアパッツァってセットが売られていたような。
 安かったような。

きんぴら、ありがたい。

 塩分控えめメニューの中、ほんのちょっとだけですけど辛味の感じられるきんぴら。
 味覚が目覚める感じがします。
 煮魚もさらに美味しく感じられそう。
 本当に、おいしい病院食でした。ご馳走様。

(つづく)


いいなと思ったら応援しよう!