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【詩】ステージ

踊れ踊れ
踊り狂え

お仕着せのステージで
踊らされてるだけだと知りながら
それでも踊れ、踊り狂え

いま降り注いでいる光は紛い物
こんな張りぼてステージの先には何もない
そんなことにはとうに気づいて
それでも従順なふりで、虎視眈々と

いつか、こんなステージぶっ壊してやる

不敵に誓いながら
飼い馴らされた小動物の顔で
仰せの通りに踊り狂うさ

こんなステップが見たいんだろう?
こんなターンをご所望なんだろう?

お仕着せのステージで
ここは羽ばたく場所じゃないと知りながら
求められるがまま 羽ばたくふりを

いつか、こんなステージぶっ壊して
自由なステップ踏んでみせるさ
自由なターン回ってみせるさ
本物の光を浴びてみせるさ

それまでは
踊れ踊れ、踊り狂え
お仕着せのステージで 踊り狂え
紛い物の光を浴びて 踊り狂え
 



back numberの『青い春』にインスパイアされて書いた詩です。


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