【即効性有り】DTMで打ち込み音源を生演奏により近づけるする方法
生楽器の打ち込みの楽曲はどうしても機械っぽくなってしまうので、
実際にやっている方法、生っぽくする方法を書いていきます。
発音タイミングをずらす
打ち込みの際はDAW機能のクオンタイズを多く使用します。
クオンタイズとは打ち込んだ音のリズムをDAWが自動的に整えてくれる事ですね。
※他にも音の長さや強弱のクオンタイズもあります。
ただ、クオンタイズをやると「整いすぎて」しまうんですね。整いすぎるといかにも打ち込みした!という演奏になってしまい抑揚が無い音になります。
そこであえて打ち込みんだ音を意図的にずらしていきます。
赤丸内の「位置」の右側の数字は「1」でしっかり整ってますねこれをあえてずらして行きます。
数字が変わってるのが分かると思います。
これをやるとグッと人間味が増します。
同時に音を鳴らす時に、クオンタイズをずらす方法もかなり有効です。
例えばドラムとパーカッションが一緒のタイミングでなっているのだとしたら、
同じ発音タイミングで鳴らすのではなくあえてずらします。
どの程度ずらすかは曲調に合わせて色々試してみます。
遅らせ気味でやるのか突っ込み気味でやるのか、作る方向に合わせて聴きながらやるといいですね。
ジャズ系でルーズな雰囲気を出したい時は、結構遅れ気味でも雰囲気出ます。
なぜ「意図的にずらす」のかと言うと、より人が演奏した時に近づける為です。
人が演奏してる時は機械のように正確ではなく「ズレ」が生じます。
ただこれは悪いことではなく「味がある感じ」になるんですね。
これを打ち込みでも表現するわけです。
ちなみにギターは突っ込み気味に聞こえるので遅らせる方法はオススメ。
違う音色を重ねる
音は入れたけど何か音色がイマイチ・・・という時には音を重ねてやってみましょう。
イラストレーターやフォトショップなどで、レイヤーを重ねるイメージですね。
例えば
ストリングスを入れた際に高音の伸びが足らないな、という時は
・聞こえるか聞こえないかくらいの音量でシンセのストリングスを重ねてみる。
・チェロの低音部の補強としてうすーくファゴットを重ねてみる。
他の楽器でやってみると効果の高い物としては、
ドラムのスネアだけ別音色でタイミングをずらして重ねる。
ベルの音にギターのハーモニクス音を重ねてみる。
大事なのはサブの音源となる音が「聞こえるか聞こえないか」くらいの音量、という事です。
あくまで隠し味としてお勧めします。
重ねると今まで使った事がない新しい発見もあります。色々試してみましょう!