「オリバーストーン オン プーチン」
ウクライナ侵攻前の2015年から翌年にかけて映画監督のストーンがインタビューしたもの(本来は映像として残る)。
ロシア側の主張が以下のように語られる。
1. ミンスク合意の無視とその後の東部ロシア系住民への暴力
2. ソ連体制崩壊直後のミュンヘン会議におけるNATO のゴルバチョフへの約束
3. 国境を接した隣国に米国製武器を有する基地の存在が与える脅威(防衛のためのミサイル基地でも忠津にロシア攻撃用ミサイル発射基地になる
4. 国連憲章の「民族自決の権利」→東部地域及びクリミヤ半島はまさにロシア系住民が多数。プーチンは選挙結果で帰属を決めろという。
その他に、ロシア側の主張として主要なものを文中から要約すると;
・ ウクライナで起きたのはアメリカに支援されたクーデタである。ウクライナで大統領選が実施され、ヤヌコビッチが勝利したが反体制は納得せず、大規模な暴動が起きた。この暴動はアメリカが積極的に扇動したものだ。
・ アメリカはロシアを敵として位置づけている。ネオコン、産軍複合体の利益のためには,絶えずアメリカの敵の存在が必要になるのだ。
・ 最後の対談で、オリバーストーンからもっと具体的証拠を含めロシア側から対米情報発信を求められると、プーチンは「ロシアが発信する情報は世界のメディアから無視される」から‥‥と発言したのが印象に残る。
今日の「侵略」戦争に関する日本の報道姿勢を見れば彼の発言は容易に理解できると思われるが果たして如何か。
以上
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?