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資料デザインの最高峰は「統合報告書」だと思う

こんにちは、UI/UXデザイナーのYuta (X / HP)です。

デザイナーとして日々資料作成に取り組むことも多いのですが、その際にデザインの参考として他社の資料を見ることがよくあります。また、WebデザインやUI/UXデザインをする際にも実は参考になります。

会社紹介、採用資料、Culture Deck、ピッチ資料etc...会社が発行する資料には様々ありますが中でもデザイン面で私が一番参考になると思うのが「統合報告書」です。このnoteでは、

  • 統合報告書とは何か

  • なぜ参考になるのか

  • 私おすすめの統合報告書

をご紹介します。みなさんのおすすめもぜひ教えてください!

統合報告書とは?

そもそも、統合報告書とは何でしょうか。調べてみると、下記のように定義されているようです。

統合報告書とは、企業の売上や資産など法的に開示が定められた財務情報に加え、企業統治や社会的責任(CSR)、知的財産などの非財務情報をまとめたもの。

野村證券HPより引用


(少なくとも)日本での傾向としては、企業企業の財務状況などのレポートとともに「会社のカルチャー」「Mission, Vision, Value」「事業詳細」「幹部挨拶」などもセットで掲載されておりとても充実した内容になっています。

なぜデザインの参考になる?

私が統合報告書のデザインが参考になると考える理由には「年に一度しか発行できない」という特徴が関係します。

統合報告書は原則年に一度発行されるものであり、しかも完成版のPDFでそのままHPなどにアップロードされているケースが多いです。株主、社外に向けてリリースを大々的に出したりもします。

少しのことで簡単に修正・更新したりすることは難しいと想像されますし、影響範囲が広く多くのステークホルダーによるアクセスがあるでしょう。

つまり、会社の顔として各社が本気で作る資料

それが統合報告書だと解釈しています。内製デザイン組織がある企業ではその組織が、外部パートナーに依頼する場合でもデザイン会社が腕によりをかけて作るのではないでしょうか。

私おすすめの統合報告書

では、ここからは私が個人的に好きでウォッチしている統合報告書を数社ご紹介します。他にもいっぱいあるんです、、なお、自身がIT業界のデザイナーであるため主に内製デザイン組織があるIT企業ばかりラインナップされている点はご容赦ください。

株式会社サイバーエージェント

「CyberAgent Way」
人物写真、風景写真、プロダクト画像など写真を多用した効果的な表現が学べます。


株式会社メルカリ

「Impact Report」
インフォグラフィック×デザインを用いたデータの提示方法が特に参考になります。


株式会社ディー・エヌ・エー

「統合報告書」
色使いがとても勉強になります。年度にもよりますが、事業ごとの色、解説しているパートごとの色を使い分けていながら全体的に統一感のあるトンマナ設計に感動できます。


Sansan株式会社

「統合報告書」
こちらは一転、メインカラーとその濃淡でここまで表現できるのか、、と驚かされます。何かと何かの関係を表すグラフィック表現が特に参考になります。


株式会社ユーザベース

「サステナビリティレポート」
ここはえぐいです、、PDFによる完全版資料だけでなくWebページを1ページ用意して資料を引用しながらサマライズしています。要点がぱっと見でわかりやすいし、自然な導線で資料に持っていけます。


株式会社USEN-NEXT HOlDINGS

「Integrated Report」
こちらは写真が大きく、ダイナミックに使われておりワクワクする資料です。テキストがメインのページとデータ(インフォグラフィック)がメインのページでトンマナが逆転しているところが好きです。


株式会社TBSホールディングス

「統合報告書」
特にビジョンやエコシステムの説明に用いられる大迫力なインフォグラフィックが印象的です。また各ページの目次部分をタップすると該当ページにジャンプできるように設定されている点でGood UX!!!!!


さいごに

いかがだったでしょうか?統合報告書の他にも、決算発表資料も似たような性質を持つため気になるデザイン組織があった場合はまずチェックするようにしています。

またスライドデザインがまとめられたサイトもとっっても参考になります!ぜひみなさんのおすすめも聞かせてください🤝

Yuta Yamamoto
・UI/UXデザイナー
・PdM(の特訓中)
・立教大学4年

X | HP

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