2023年の振り返り
頭に浮かんだことを取り留めもなく書き出しました。自分用のメモ程度のものになっています。
私のような凡人は、誰よりも時間を費やして努力をするしかないと考えています。「とにかく誰よりも時間を費やす」ことが間違っていなかったことに気づけた一年でした。
2024年からはこれまでと全く違う業界に入ります。これまでやってきたものが必ず生きてくると思うので、過去の自分に自信をもち、新しい業界でも変わらず邁進していきます。
2023年・月別のやったこと&ハイライト
1月
Gaiax : Roopt-Akerun導入
JPYC : コードテスト作成、面談
bridge : monorepo対応、arbitrum・zkSync対応、軽く監査対応
PlusImpact : 要件定義・設計
個人:年末年始は一気に記事執筆を行った。1ヶ月半ほどで書き終われた。また、当選に当たって沖縄ワーケーションに行った。娘が4ヶ月だったので飛行機が心配だったけど、特になんともなかった。寝るタイミングと合わせるのが良い。
2月
Gaiax : Roopt-Akerun導入、美しい村DAO設計
JPYC : 面談、諸々引き継ぎ
bridge : 監査対応(対応項目の洗い出し、コントラクト修正)、コアロジックの改変
PlusImpact : AWSキャッチアップ
個人:書籍NFT作成
ハイライト : 監査対応のためにsolidityたくさん書いたけど、開発環境とスマートコントラクトの特性上、solidityでの開発は他の言語に比べてかなり精神がすり減る。
3月
Gaiax : 美しい村DAO設計、コントラクト開発
JPYC : 面談、引き継ぎ
bridge : L2間・ERC20対応、diamond proxy対応
PlusImpact : UIUX
個人 : Podcast収録、ミートアップ開催
ハイライト:今までは登壇することが少なかったが、初めてメインで登壇した。内容を今振り返っても解像度高く話すことができたと感じる。また参加者の満足度も高く、かなり手応えを感じたイベントだった。
また、この2つのイベントをきっかけによんくろうさんにはいろんな機会を頂き、このイベントをきっかけにいろんなところから声をかけられるようになった。よんくろうさんにはbig感謝。
4月
Gaiax : レビュー
bridge : 監査対応修正、docs整理
PlusImpact : 合宿
個人 : Podcast(L2について)、注目サービスまとめ、ETHGlobalTokyo
ハイライト:TipJPYC をクローズすることに。「悔しさ」が残った。この悔しさは次にいかそう。やるべきことは見えてたけど、気持ちが乗らず実行できなかった。とにかく実行量を増やそう。
5月
Gaiax : レビュー
bridge : 監査対応、docs整理
Skyland Ventures : tech DD 2件
個人:東南アジア準備、Full onchain NFT作成、
ハイライト:前の組織で出来ていたことが新しい組織ではうまくいかず、組織で物事を進めることの難しさを感じた。自分(定数) x 立場(変数)で、最適なやり方を考える。
また、ヘザウィック展に行った。現代の建築のアンチテーゼとしてみるととても学びがあった。東京にはこういった展示会や博物館がいっぱいあるので、東京に行った際は合わせていろいろ巡ろうと思った。
6月
Gaiax : レビュー
bridge : 監査対応、bridge explorer(TheGraph)対応、データ取得スクリプト
Skyland Ventures : tech DD、面談
個人 : 東南アジア周遊、本の出版、ChainlinkHackathon参加、ETHCC準備
ハイライト:東南アジア行ったことなかったので、今年が終わる前に行きたいと思い6カ国(ベトナム、カンボジア、マレーシア、シンガポール、タイ、ミャンマー)9都市(ホーチミン、プノンペン、KL、シンガポール、シェムリアップ、バンコク、ヤンゴン、ハノイ)回った。多くの方と話せてこれから5年間でやることの解像度が高まった。たくさんの方にお世話になり感謝しかない。旅のメモはあるので時間がある時に整形してnoteを公開しよう。
7月
Gaiax : レビュー
bridge : 監査対応、bridge explorer(TheGraph)対応、データ取得スクリプト
Skyland Ventures : ETHCCで投資先・検討先のファウンダーとミーティング
個人:岡部さんとイベント、AstarHackerHouse登壇、ETHCC、Cryptoland審査員、本出版イベント、UDLハッカソン
ハイライト:ETHCC期間中にAirbnbでシェアハウスしたけど、やはりオフラインでの人間関係構築は別物だと感じた。ただ共有した時間が長ければ人間関係が濃くなるのではなく、共有した時間の難易度が高い方が人間関係が濃くなるなと感じた。「共有した時間の長さ」<「共有した時間の獲得難易度」。今回の場合は、「パリ」という場所と「夜遅くまで話す」という非日常により、時間の難易度が高かった。ETHCCも3つの目的で参加し、どの目的も7割近く達成できたと感じ、残り半年のクリプト生活の転機になった。
また、出版した書籍を日経に載せてもらい個人としての実績も残せたのは大きな収穫。
8月
Gaiax : レビュー、ハッカソンのメンタリング/審査員
bridge : op-node立ち上げ、PGN/Polygon zkEVM/zkSync調査
Skyland Ventures : tech DD
PlusImpact : 顔認証開発
Bunzz : aggregator、intent
個人 : 監査サイト立ち上げ準備、娘1周年のため帰省
ハイライト:いろんなものを整理し残り半年のやることを明確にし実行つした月だった。やっとここまでできるようになったという手応えを感じ始めた。もっと早くこのステージに行きたかった。半年は短い。
9月
Gaiax : レビュー、Akerun引き継ぎ
bridge : 細かい諸々
Skyland Ventures : tech dd 4件
bunzz : MEV-Share、Aggregator収益性調査、bloXroute調査、builder/PBS調査
個人:監査サービス、techDDアウトソースサービス、Metamask Snap調査、Intent記事、MEV記事
ハイライト : MEVをキャッチアップした1ヶ月だった。かなりの文献読み漁ったので、短期間でMEVを体型的に理解できるようになった。解像度を上げるためには、インプットの量が重要だと再認識した。また、この月は他にもリサーチして、アウトプットしながらインプットすることで、リサーチの質が上がったのを実感できた。この時期から、多くの人に読まれる記事よりも、読む人が少なくてもいいので長く読まれる記事を書くことを意識するようになった。
また、tech ddに関わったHyperOracleとUnisatへの出資をリリースできました。目に見える形で成果を出せたのは嬉しい。
また、この記事を読んだことで事業構築に対する考え方がより明確になった。素晴らしいnote。
10月
Gaiax : レビュー、TheGraph記事、記事レビュー
SV : tech dd 4件
bunzz : ビジネス案、DEX特徴値調査、decipher起動、魔界調査
bridge : 細かいこと諸々(Galxe、ガス代取得)
個人 : ハッカソン事前イベント、博物館めぐり、テックリソースアウトソースサービス、Podcast with 金城さん、MEV Tokyo Salon開催(資料)、学びの4象限
ハイライト:MEV Tokyo Salonが大盛況に終わった。ただ、振り返ると当初掲げていた目標を達成できなかったので継続して目標達成のため動いていく。
また、東京行くついでに丸の内近辺の博物館を回ったけど、とても学びが多かった。
11月
Gaiax : レビュー、Stylus記事・勉強会
bunzz : 定例
bridge : L2beats、DeFiLlama追加
個人 : Nostr、CryptoLand、越後中里ワーケーション、山登り、ETHGlobal、zkp勉強会
ハイライト : ETH Global Istanbulにオンラインで参加した。結果としてはプライズがもらえて、ここ半年のMEV活動成果を残せてよかった。また、ワーケーションで各人による講義があって、ハッカーハウスっぽさがあってよかった。
12月
ハイライト : ニュージーランドに行ってたけど意外と動いてた月だった。Titania Researchの発足、MEV101の記事公開、ZKPの記事公開。ニュージーランドは旅の日記書いてるので後で公開しよう。
一年の振り返り
本の出版
ぐるーんさんのお誘いを受け年末から年始にかけてスマートコントラクトの本を出版した。執筆自体は1ヶ月半で終わらせることができ、自分がこれまで得た知見を多く載せることができた。
人生の節目に本を書くのは、その人生のフェーズの棚卸しと集大成として、とても効果的だと思う。
https://twitter.com/_ywzx/status/1673668649817653252
東南アジア巡りとETH CC in Parisに参加
年末年始は執筆、その後は監査対応と、結構きつめの締め切りがあるタスクが4月末まで続き、2022年の振り返りと2023年の目標の策定ができなかった。なので、最後1年の身の振り方が少し中途半端になっていたと半年を注ぎた頃に感じるようになっていた。特に、もっと早めに自分で事業をやっておけばよかったと思った。これからは自分で事業を立ち上げる時間がなくなると予想されるので、時間ある時にやっておきたかった。
そこで今にしかできないことをと思い、6月には東南アジアを巡り、7月にはETHCCに参加するためにパリへ行った。
東南アジアでは、海外進出する際の肌感、オフショア開発の現状、東南アジアの土地勘と勢力図、東南アジアでのシンガポールの立ち位置など、東南アジアに関する理解が深まった旅で行けてよかった。特にミャンマーでは新しい事業に携わっているので、実際に現地に行って雰囲気を味わえ、多くの学びがあった。やっぱり現地に行かないと意思決定の質と覚悟ができないので、なるべく現地に行こう。
パリではクリプト仲間とAirbnbでシェアハウスして、夜遅くまで話して、密度の濃い時間を過ごせた。イベントごとに世界中でシェアハウスをして定期的に同期するのはネットワーク効果と相乗効果が高そう。クリプト続けてたらこれやりたかったな。でも、Titania ResearchがやるっぽそうなのでOK。
監査サービスとアドバイザリーサービス
8月以降は金にならないけど今しかできないことに注力した。
まず、監査サービスとアドバイザリーサービスを始めた。アドバイザリーに関しては個人レベルではある程度成果を出すことはできたけど、組織にするまでには至らなかった。監査サービスに関しては時間かかかりすぎてやりきれずに終わってしまった。ただ、隙間時間さえあればできるものなので継続的に進めていこうとは思う。
MEV
一番注力したのはMEV。ETHCCに参加した目的の一つとして、残り半年で注力する領域を見つけることを掲げていました。特に、「低レイヤーに関わりたい」と漠然と考えてはいました。自分のプログラムが動いてEthereumのblockが構築されたらロマンあるじゃん!!そんなエンジニアであれば誰でも思うような単純な動機です。
ちなみに話はそれますが、ブロックチェーンで何を解決してるの?とよく聞かれることがありますが、自分の中ではまだ「Blockchain does not solve anything」です。ただ、データを見てもわかるように市場としては大きくなっており、ブロックチェーンが世の中をよくすると考え活動してる方が多くいるのは事実です。正直、自分のビジネス感覚はまだまだ低くビジネス観点ではブロックチェーンを捉えられていません。なのでとりあえずはブロックチェーンの技術を進化させるという目的のもと、テックギークの観点からブロックチェーンを捉え、活動してきました。
話は戻り、ETHCC期間中、AirbnbでvitaさんからMEVの講義をしてもらいました。そこで「MEVめっちゃ面白いな」と思い、半年はMEVに注力しようと決心しました。MEVに注力しようと思った理由は2点。一つ目は純粋にロマンがあるから。MEVはEthereumのBlock構築と密接に関わっており、Ethereumのコアに携われるのは魅力的だと感じた。2つ目は、MEVには人間の意思が垣間見え自分でも関われそうだと感じたから。ZKPなども興味はあったが調べれば調べるほど、数学の前提知識が必要になり、自分が関わるのは相当ハードルが高いなと感じていた。ただ、MEVは技術的なものも必要だけど、より行動経済学や金融工学に近い話が多く、自分のバックグラウンドも活かせそうだと感じた。
MEV活動ではvitaさんのおかげもあり、2~3ヶ月ほどキャッチアップでき、問題点や提案も出せるようになり、非常に順調に進んでいると感じる。MEVに関しては引き続きTitania Ressearchで関わっていきたい。
今後の足掛かり
また、Skyland Venturesで投資プロセスに関われたのは今後に生きる非常にいい経験になった。アトツギのいない企業を買収して大きくするPEのようなものを将来やりたいと考えている。なので、近しい領域であるVCの業務に少しでも関わることができてよかった。
加えて、PLUS IMPACTも本格的に稼働し、ミャンマーに訪問できたのもよかった。
この2つの経験は次のフェーズに必ず生きてくると思う。
2023年のまとめ
つらつらと書いてしまったが2023年の振り返りをまとると以下2点になる。
・クリプトの集大成を残せた
・今後5年~10年でやることを見出すきっかけを作れた
2024年の目標
2024年の目標は3つ。
・トラック運転以外の全ての業務を高いレベルで行えるようになり、関東営業所の利益を上げる目処を立てること。
・2024年問題を理解し、解決するサービスの種を見つけること
・今後5年~10年でやることを念頭に入れて行動すること
トラック運転以外の全ての業務を高いレベルで行えるようになり、関東営業所の利益を上げる目処を立てること。
トラック運転以外のオフィスワークは「全ての業務を要素分解して必要な情報を集めること」と「意思決定の数を積むこと」を突き詰めたら高いレベルで行えると思う。
トラックのt数、社内トラックの稼働率、車載率、誤配送率、坪単価、燃料、あたりの数値はすぐに答えられるように頭に入れておきたい。
意思決定はとりあえず場になるべく足を運ぶようにし、失敗してもとにかく場数を踏むようにしたい。
また、2024年は湘南営業所を担当する事になる。湘南、特に厚木ICあたりは関西-関東を結ぶ物流の重要な拠点になる。現状は赤字らしいので、ここを黒字にする目処を立てたい。いくつか原因はあるみたいなので、早く動いていきたい。おそらく、2024年問題もあり、売り上げ個数を増やすことは難しいと思われるので、コストを下げる≒効率を上げることが重要だと予想している。エンジニアの知見を活かしていきたい。
2024年問題を理解し、解決するサービスの種を見つけること
前述した2024年問題が今年から始まる。幸いなことに会社としては2024年問題はなんとかなりそうとのことだったが、業界全体として見ると大きな課題である。まずは、運送業全体の構造を理解して、何かしらのサービスの種を見つけていきたい。こういった法律により潮目が変わるときにはチャンスがあると思う。すでに動いているプレイヤーもいて少し遅かったかとは感じるが…
今後5年~10年でやることを念頭に入れて行動すること
「今後5年~10年でやることを見出すきっかけを作れた」と書いたが、具体的には「PEファンド x 海外展開」をやりたいなと考えいる。
具体的には下記のことをやりたい。
・地方のアトツギのいない企業を買収し拡大する(特にインフラ関係)
・海外からの人材を雇い、自国に戻った際に企業することを前提で買収した企業を任せる
・その経験を活かして自国に戻り起業してもらい、そこに我々が投資する
後継者不足で黒字廃業する企業が年間約11万社と言われており、M&Aは注目の集まる領域になっている。アトツギファーストのメンターでも積極的にM&Aを行っている方がいて、前回のAVSでM&Aのセッションで登壇してくださっており、話を聞く中でとても参考になった。
M&Aの方向性もさまざまで、サンワカンパニーのように建築関係の企業を買収しする「垂直統合型」や、小平株式会社のようにシナジーのある企業を幅広く買収する「多角化型」など、M&Aのスタイルは様々なと感じた。
廃業する企業の中には、同じように地方でアトツギとして頑張ってきた企業も多いはず。自分なりのスタイルで、特にインフラ関係の企業を買収していきたいと考えてる。
ただ、インフラ関係の企業を買収して大きくしたいわけではなく、その買収した企業で海外からの人材に働いてもらい、そこで日本のインフラについて学んでもらい、自国に戻ってその経験を活かして起業までしてもらいたいと考えている。そういった野心のある海外人材を集めたい。
ミャンマーで我々が起業して電気のインフラの事業を始めるのもありだと思う。しかし、やはりその国で生まれ育った人が起業した方が、国は盛り上がるし正当性があると思う。
そして、その起業した会社に投資したい。日本は人口減少して経済が衰退するのは目に見えているが、日本から学べるものはまだ多いと思う。実際にインフラにおいてはかなりレベルが高いと感じる。ミャンマーでは毎日午後1時から5時まで停電してたし、ニュージーランドの白物家電は日本製のものがほとんどだった。
「日本の現状」と「東南アジアのこれから」を組み合わせを、5~10年で見ていきたい。
まとめ
短期・中長期の具体的な目標が見えたので、中長期の目標を頭に置きつつ短期の目標に集中して動いていく。
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