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炬燵

こたつが大嫌いです。憎たらしいまである。

数年前の冬、自宅にこたつがあり続ける状態に耐えかねて精神的に不安定でした。もののついでに捨てました。

真冬も真冬、雪のしんしんと降る宮城の2月のことです。

こたつの無くなったリビング、爽快でした。


私は極度な冷え症でもある。最も酷かったのは10年ほど前のこと。

その症状は病的で、つま先に抱えた氷のような冷えが夜通し身体を蝕みます。

その勢いたるや。

つま先から太ももや臀部、肚の中から心臓まで冷やす。心臓から巡る血液を介して体ごと冷やす。

に留まらず、もこもこくつ下も湯たんぽをも凌駕する。

冷えの邪神に蝕まれ暖を求めるあったかゾンビと化してもなお、こたつが大嫌いでした。

今となっては過去のお話。

なぜならば、こたつも無ければ病的な冷えも解消しました。



邪神に取り憑かれていた時分、相当な勉強家でもありました。知識でもって病的な冷えから身を守るためです。

どうやら自律神経の失調が大きく関与するらしい。

自律神経のはたらきは、あらゆるストレスによって失調するらしい。


お気づきでしょう。

暖を取る目的で引き入れたこたつというクルーに背を撃たれていた。

こたつが出された家で暮らすという苦行がストレッサーとなり自律神経を失調させ、病的な冷えまで巻き起こしていたというわけです。



なぜこたつを憎むのか。

罪なきこたつと憐れに思いますか?

奴に罪が無いとでも?

怠惰の産物である。堕落を巻き起こす大黒幕である。侵略を許すな。

ひとたび捕らわれようものならごろ寝は免れまい。

生温かい快を知ったあかつきには這い出でることも適うまい。

無様なコタツムリになり下がるよりない。

そのまま一日一日を食い潰し、気づけば連休最終日。やりたかったあれこれの計画は霧散。

侵略を許すな!



冷えの改善には、ストレッサーを排除するのが最適解です。

またね。

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